作品元ネタ事件簿（１９７０年代）

分類	事件
事件の概要	生まれてすぐの赤子や、生んだものの自分で育てられなくなった 赤子をコインロッカーの中に放置するという事件。 中には、へその緒がついたままの赤子も見つかった例がある。 1970年初頭から1975年辺りまで頻発しており、 特に1973年は、一番の事件報告がなされている。 なお、この事件は今現在でも続いているので驚きだ。 2000年上半期においても、コインロッカーベビーが見つかった のは記憶に新しいところである。
関連する 白倉作品	贖いの聖者
	師が、コインロッカーベビーであったことが作品中で語られている。
追記	この事件について、犯罪専門家の中には、 「社会が裕福になり、物が氾濫し、人の命さえも物としてみてしまう 痛ましい事件」と言う者もいた。 私事で誠に恐縮だが、この事件は正直他人ごととは思えない。 何故なら、私がこの世に生を受けたのも、ちょうどこの事件が起きて いた期間でのことなのである。 幸いにも、私はコインロッカーを母体とすることはなかったが、 もし何かの星の巡りあわせで、そうなったとも限らないと考えると、 背筋が寒くなる思いがする。 子供を産み、育てるというのは、想像以上に困難な道である。 きっと、そうせざるを得ない事情があったのかもしれない。 しかし、出来ればこのような事件は今後起こって欲しくない。 切にそう思う私だが、一年に一度は同様の事件を耳にし、 私は一人心を痛めているのが現状である。