卒業－終章－

　かたかたと、窓が風に揺られて音を立てている。しかし、それを意に返さな
いように、彼女は静かに写真に見入っていた。やがて、最後の一枚まで見終え
ると一枚ずつ丁寧にまとめて、再び袋の中にしまい込み、アルバムの間に挟み
込んで元の場所へと戻した。
　そして、彼女は静かに窓際に歩み寄ると、そっと窓を開け放った。すると、
吹き込んでくる風が彼女の体を包み込み、同時に長い黒髪をさらさらとなびか
せていた。
　暖かくもあり、冷たくもある森の風。窓の向こうには緑豊かな森が広がり、
木漏れ日が美しく照らしている。
「あなたは、まだ季節の中にいるのかな、美夕？」
　呟くようにそう言った彼女の黒と碧の瞳は、その木々の狭間から僅かに覗く
青い空と、白い雲を見つめていた。

あとがき

ども、作者のＹＯＲＯＩでございます。
やっと終わりました。
とかなんとか言いながら、結構不満な物語だと自分で思ってたり。
いえねぇ、ここの所、自分でも何の物語を書いてるか判らなくて。
書きたいことが、うまく文章で表現出来ないといったとこですね。

とりあえず物語の説明ですが、今回の舞台はとある学園。
しかも、強力な力によって神魔はその力を押さえ込まれてしまうという、
余りにも凄まじいご都合主義設定な場所でした！（爆）
ってことで、今回の美夕は完全な語り部です。
本来のテーマとしては、”何も出来ない美夕”がメインでしたので、
これはこれでよかったのかな、と思ってみたり。（ああ、言い訳がましい）

で、今回のメインキャラである神魔・瑠奈について。
西洋神魔と日本神魔のハーフというのは、個人的に前から考えてたことでした。
でも、どっかで誰かがやってる可能性もあるよなぁ、とか思ってましたけど。
それはそれでいいんですが、それよりもこの瑠奈の設定で重要なのは、
何と言ってもその手に握られている拳銃でしょう。
学園と制服少女、そして拳銃。
う～ん、どっから見てもス○バン刑事！（好きなのよ、これ）
さすがに、ヨーヨーにはしませんでしたけど。（笑）
とまあ、あまりにも趣味丸出しの人物設定で、
何と申しましょうか・・・ははははは（と笑ってごまかす）

でもねぇ、本当に説明不足な点が多いですよね。
たとえば、学園のこと。
一体、誰があの結界を張ったのか。
それと、瑠奈の父である西洋神魔と、母の間に一体何があったのか。
瑠奈は、何故拳銃を持つに至ったのか。
これらを説明したかったんですが・・・どうしても物語に入らなかったんです。
書こうとしても書けない、という状況に陥りましてね。
う～ん、物書き失格かもしれません。

ってことで、とりあえず終わりました。
問題は次ですね。
まだ、何にも考えてません。
というより、デジタルノベル制作の方が主流になってるので。
それ以外にもネタはあるんで、書き始めればすぐなんですけどね。
それとも、すでに書いてあるやつ（本にする予定）を出すか？
ああ、でもそれをやると、コミケの新刊に苦労する～
う～ん、悩みますねぇ～

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