感想（来栖川芹香）

　主人公の通う学校の一年先輩（３年）の彼女。大財閥・来栖川グループの令嬢。まったくの温室育ちで、更に幼児期における徹底した、ある意味歪んだ教育を受けたために自己表現に乏しく、オカルト関連にはまることになった、ちょっと（かなぁ？）変わった女の子。

　主人公との出会いは、朝の校門前で主人公が遅刻寸前で走り込んだ先に、前方不注意という何とも危険なことをやらかした末にぶつかって、押し倒したことをきっかけに知り合うこととなる。

　私が一番始めに攻略を目指したキャラ。プライベートでも、こういう「ぬぼー」とした女性が好きなこともあるし、取説にも「オカルト研究会所属」なる文言があって、ツボを二ヶ所も押されてしまったので興味を引かれました。

で、感想は・・・

　自己表現に乏しく、庶民の生活に疎く、またちょっと変わった趣味を持った世間知らずなお嬢様との恋愛を描いたこの物語。

　とにかく自己表現に乏しいこの先輩と付き合っていくことだけでも結構大変だと思うのに、どえらい財閥のお嬢様という庶民には高嶺の花で、更にオカルト関連にはまる変人（し、失礼）という、もうやる前から苦労が目に見えて判るという設定に、私は燃えました。（爆）（燃えたんかい！）

　しかし、いざ物語が始まると意外や意外、のほほんと話が進んでいきました。放課後の占いや、深夜の降霊術開催、あぶない薬の服用、使い魔の猫登場にいたるまで、のほほんとね。（しっかし、ある意味あぶないイベントばかりだな）

　しかし、そんな試練も何のその。セバスチャンの妨害にもめげず、我が愛しの先輩と出会う日々。約束を忘れたにも関わらず、頭を撫で撫でされたシーンはもう、

「俺もして〜〜〜〜〜〜〜」

と叫びたいくらい。（女房いたから叫ばなかったけど）

　最後までいくまでは、それなりに色々なイベントがあるわけですが、お嬢様とのおつき合いによる弊害はあまりありませんでしたね。
（上記のイベントが弊害にならないのか、と言われると何も言えないが）

　もっとも、この二人にとってはエンディングを迎えた後からが大変なことになるのは目に見えているので、出来ればその後の二人は・・・みたいなのがあれば見てみたいなぁと思いました。

　お嬢様と一般庶民。前途多難ですよ、本当に・・・