主人公の幼なじみという、ある意味王道的な位置にいるキャラで、当然の事ながらこのゲームのメインヒロイン。
当然、この二人の日常から恋愛に発展していくという形で、これもまたよくあるパターン。しかしながら、そのよくあるパターンをうまく仕上げている感じがあって、ほのぼのさが出てるシナリオだ。
あかりの「浩之ちゃん一筋」という健気な所もうまく出てるし、その性格もいいもんだから、世の男連中が騒ぐのも無理はない。
美人で気だてがよくて料理がうまくて家事全般もそつなくこなして浩之を一番に考えてけしておごらず周りにも目を配ってって、そんな女の子がいたら私だってモノにしたいと思うな。
二人の日常が綴られている物語。一言で言えばそんな感じかな？
朝迎えに来て貰って一緒に学校へ行く。何気ない日常を一緒に過ごし、浩之の一言一言を常に気にしてる。何故かって、それは浩之のことが好きだから。健気だねぇ。
テスト勉強中の二人の会話は、何ともまあラブラブって感じで。別に、この時期はまだ二人の意識はそんな関係でもないのに、プレイしてるこちらからすれば、もう恋人同士にしか見えないって。もし可能なら、この勉強シーンに自分が飛び込んで、一緒に勉強出来ればいいなぁとか思ったり・・・
とかいいつつ、自分の高校時代を思い出すと、やや問題が。そういや儂、教えられる方じゃなくて教える方だったよなぁ。少なくとも試験勉強をする連中の気が知れんってくらいの。みなさん、授業を真面目に聞けば試験勉強の必要は無くなりますので、普段からちゃんとやっておきましょう。そうすりゃ試験期間中に遊んでても、いい点取れますよ。
やや脱線しました。続きです。
で、この後に私の好きなシーンが来ます。
「神岸あかり、おさげを卒業！」
浩之は確かに言いました。「長い髪もいい」って。でも、そんなのただの独り言に過ぎないだろうし、ただ来栖川先輩の印象をそのまま言っただけなのに。
ところがそれを聞いてばっさり（ってほどでもないけど）とやって、ちょっとはにかみながら登場したあのシーン。しかも、その後の言い訳というか、浩之に似合うか似合わないか聞くなんて。
「あかり〜〜〜〜〜」
と、叫びたくなるくらい可愛いぞ〜。ああ、こういう恋人が欲しかったなぁ。（書きながら、我が連れ合いを見る。この文章見られたら殺されるな）
この後、二人は徐々に距離を詰めていきますが、あの夕食の辺りから一気に加速することになりますよね。矢島なんてキャラのご登場で引っかき回された気がしなくもないけど。しかし、この辺りの展開も若者のもどかしさみたいなものが十分に出てますよ。
特に浩之があかりを異性として意識し始めて、それがちょっとした事件を引き起こして、二人の関係が危うくなっても、あかりの持ち前の気だてのよさで収まるべき場所に収まると、そういうことですから。
そして、ラストシーン。幼なじみから恋人同士になった二人。あかりの、何とも幸せそうな笑顔を見て「よかったね、あかりちゃん」と、思わず雅史みたいに言ったりしちゃいました。（ちょっとマジ）