感想(八重樫つばさ)


以下、ネタバレが含まれてます。
未プレイの方は、
以下の文章を読まないことをお勧めします。


恋愛を否定する少女

 本作サブヒロインであり、主人公と同じクラス。学年で一、二を争うほ
どの秀才なのだが、性別を意識することなくつきあえる悪友という感じの
彼女。

 両親の離婚という過去を持ち、頭も良くて理屈で物事を考えるためか、
恋愛に対して否定的な考えと行動を取る。それ故に、恋愛に興味の無い主
人公に対して「同士」という認識で友達として付き合い続けてきた。

 性格は、ぶっきらぼうな感じで、それこそ女であることを忘れるくらい
ノリもいい。が、本人は女であるという自覚そのものはしっかりあるので、
その女である部分を利用しちゃってたりもする。

 しかし、そんな彼女もギャルゲーヒロインの運命か(笑)、物語が進め
ば徐々に恋愛を肯定せざるを得ない状況になっていく。

 ちなみに、彼女は「アニメファン」で、かなりのマニアらしく、コミケ
にも出入りしているらしい。(そういうことを匂わせる描写が、他のシナ
リオでかいま見ることが出来る)

感 想

 序盤からは、何ともやる気のない感じで物語は進みます。

 ぶっきらぼうというか、やる気がないというか、どうもこの「八重樫つ
ばさ」という女は、女ということをあまり感じさせない。

 感情の起伏とかはあるものの、何だか男友達と付き合ってるような錯覚
に陥るし。

 でも、それも彼女の妹との出会いあたりから徐々に変わり始めていく。

 といっても、先に彼女を女として意識し始めたのは主人公の方だけど。

 ただの友達だった二人。でも、少しずつその関係が崩れ始め、お互いが
お互いを意識し始めるが、彼女はそれを認めようとはせず、今まで通りの
態度を貫き通す。

 はっきり言って、「素直じゃない女」だと思った。

 が、それも修学旅行先での出来事(エロ)をきっかけに変わる、かと思
ったんだけど・・・

 そう、思いが成就してしまった後に訪れる主人公の過去と、それに連な
る運命。

 せっかく結ばれたにもかかわらず、二人の関係はすぐに終わってしまっ
た。

 でも、最後の最後でめでたしめでたしと。

最後に

 このシナリオ、何だかあまり印象に残りませんでしたね。

 八重樫自体は悪くないキャラなんだけどねぇ。(むしろ好きな部類だし)

 彼女が恋愛を否定してるが故に、ラブラブな関係になるわけでもないし、
ただ友達以上恋人未満という感じで進むから、これといったイベントも少
ない。まあ、することはしましたが。(笑)

 でも、最後の最後で、彼女が全てを認めるところがいいですね。

 二人の物語は、これから始まるんでしょう。

 あの後、二人がどのようなカップルになるのか、ちょっと興味がありま
すよ。

 二人して、オタクになっちゃったりして。(笑)


戻る