感想(星崎希望)


以下、ネタバレが含まれてます。
未プレイの方は、
以下の文章を読まないことをお勧めします。


学園のアイドル

 本作メインヒロインであり、学園のアイドルと呼ばれるほど人気を博し
ている少女。

 名前の「希望」とは「のぞみ」と読む。

 その人気と、容姿端麗な姿が男子からの人気の原因なのだが、それ故に
逆に男が近寄りがたい雰囲気を醸し出しているので、人気があるのに彼女
の周りにはまるで男の姿が無いという状況を作り出している。

 ちなみに、本人は自分がそんなに人気があるとは思っていないので、何
気なく話しかけてきた主人公に対し、友達という感覚で脳天気な発言を繰
り返し、そのたびに主人公周囲の気温が下がり、殺気にも似た視線を浴び
るという状況になる。(殺気の矛先は主人公なんだけど)

 性格は、明るく素直で脳天気。アイドルになるのもうなずけるくらい良
い子なのだが、意外にもヤキモチやきという面も持つ。

 ようするに、アイドルというのは周りの連中が騒ぎ立てているというだ
で、実際は何処にでもいる普通の子だ。

感 想

 序盤は、何ともフレンドリーに話が進む。

 元々、素直で明るく、何処にでもいる女の子であるが故に、主人公に対
しても普通に接しようとしてくる。主人公もそれに答えるのだが、彼女を
アイドルとして崇めてる連中からすれば、気が気じゃないのだろう。当然
のことながら、会話の度に辛辣な視線を浴びまくることになる。

 しかし、それも序盤だけで、中盤からはそれよりも彼女自身の行動の方
に重点がおかれていた。

 特に笑えたのが、彼女がヤキモチをやくシーン。

 まあ、この手のゲームの主人公の性で、とにかく女の子にもてるという
か、常に女の子が側にいるというか、そんな状況なのでヤキモチをやきた
くなるのは判るのだが、別に付き合ってもいないのにヤキモチをやかれて
もねぇ。

 まあ、こういう状態になったということは、つまり彼女がそういう心境
になっているということなのだろうけど。

 でも、笑えたなぁ、このヤキモチシーンは。(三度もあったし、その後、
あからさまに機嫌が悪いし、目つきも悪いしねぇ)

 ただ、こんなフレンドリーさも、中盤終了間近から終盤にかけては、徐
々に変わっていく。

 主人公の過去と、彼女の関係。

 そして、やがて訪れる運命。

 ラスト間近のお当番(エロ)シーンでの様子は、あまりにも痛すぎるだ
ろ。

 私は、例によってこういうシーンは嫌いなんだけど、これはそこそこ持
っていき方がよかったかな?

 まあ、痛いことには変わりはないんだけど。

 ただ、ラストはめでたしめでたしで終わるからいいのかなぁ?

主人公の謎?

 感想はこれでおしまいなのですが、実はこの時点で謎が残っています。

 それは、主人公は一体何者なのかということ。

 二本の桜と、その側に現れる謎の少女と少年。

 主人公が、ふいに自分を失い、その桜の元へと行くと、その二人が待っ
ています。

 二人は、明らかに人ではないんでしょうね。そして、話の内容からする
と、きっと主人公も。

 この時点では、まだ情報不足で、何がどうなるのかは判りません。とい
うことで、この情報は徐々に明らかにしていきましょう。

最後に

 しっかし、それにしてもこのシナリオ。メインヒロインなのに、やけに
笑えたシナリオでしたよ。

 何度も言いますが、ヤキモチのシーンは必見でしょう。そのシーンを見
る度に、「ああ、後ろ、後ろ!」って言いたくなるもんなぁ。(う〜ん、
メーカーの思惑にはまってるかな?)

 あと、エンディングまで到達しても、妙な謎が残るのがこの物語全体の
特徴でしょうか?

 今後、どうなっていくのかが少々楽しみだったりします。

 では、また次のシナリオで。


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