感想(四ッ谷千紗)


以下、極力抑えてはいますがネタバレが含まれてます。
未プレイの方は読まないことをお勧めします。


利用された、悲しみの少女

 夕方、誰もいなくなった学校に呼び出された五人の少女の一人。

 何処か不思議な雰囲気を常に醸しだし、話しかけても帰ってくる答えは、
普通じゃなかったりと、違和感ありまくりの彼女。
 しかし、その実体は・・・ネタバレになるので伏せておきましょう。
 でも、彼女の悲しみがどういうものだったかは、付きまとっていたのは、
これまで通してきたシナリオを総合すればある程度判るでしょう。

 シナリオとして、歌織シナリオを抜いて最短。全ての謎解きという位置づ
けですね。

感 想

 まず、このシナリオは、PS2版にはありません。

 PC版にのみ収録されたシナリオで儀式の後、いなくなった「千紗」が、
何をしていたかということが語られる・・・という感じで説明書に書いてあ
ったんだけど・・・全然語られてないよ。(爆)

 物語は、千紗という少女の意志が、どのような形で保たれていたかという
ことを中心に進んでいきます。

 これまでのシナリオから想像するに、まずこの千紗という少女は実在して
はいるものの、実際は実在していないということになるのでしょう。

 そして、かつて、この学園で起きた悲劇によって、その意志だけだ残った
存在というところでしょうか。

 友達が欲しい。その一念だけが、今回の物語の発端となっていると。

 そして、最後は夕維によって救われれる千紗の魂。

 具現化している千紗の魂に永遠を与える夕維。

 そして、全ての物語が終わったと。

最後に

 結局、「四ッ谷千紗」という人物が何者だったのかは、はっきりとは語ら
れませんでしたね。

 ただ、他のキャラのシナリオを全て総合(特に郁美シナリオ)すると、か
つて、この学園に「四ッ谷千紗」という少女がいたこと。

 そして、その少女の魂が、学園に縛られていたこと等が想像出来るでしょ
う。

 全てのしがらみから解放された千紗は、救われたんでしょうか?

 夕維が与えた永遠によって・・・


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