感想（折口美奈）

　夕方、誰もいなくなった学校に呼び出された五人の少女の一人。

　言動など、ほぼ全編において男勝りな性格を醸し出し、どちらかといえ
ば姉御肌な人。当然のことながら、女生徒のファンも多いらしく、女の子
からラブレターを貰うほどらしい。

　マニュアルによると「幼い頃に死に別れた妹がいる」ということ。

　こういう過去を持つ以上、当然のことながら、これに関わる物語が出て
くると、序盤から睨んでました。まあ、それは後ほど書きましょう。

　さて、実はこの美奈。外見の割には（と書くと、ファンに怒られそうだ
な）、意外と霊感は強く、下手すればこの物語中、最強のキャラに位置す
るかもしれない。

　元々気も強いので、恐怖への対抗心もかなり強く、その分シナリオがか
なり長くなっており、この作品上で最長のシナリオになってます。

感　想

　男勝りで気が強いため、恐怖にも強い。でも、そんな強い彼女にも弱さ
がある。それが、唯一の肉親を亡くした悲しみ。誰にでも、心の弱さがあ
るのは当然のことなのだろう。

　それ故に、結構いろいろなドラマとトラップが待ってるのがこのシナリ
オですね。

　それと、このシナリオで最大の特徴は、ルートが二つあることですね。
一方は、千珠ルート。もう一方は、夕維ルート。

　夕維ルートにおいては、最終的に夕維によって美奈が弱さを克服し、そ
して前向きに生きていくことになる。

　でも、「今まで前向きじゃなかったのか？」って突っ込みを入れたのは、
私だけじゃないんじゃないかな？

　とまあ、夕維ルートの方は意外と短いので、とりあえずこんなところで。

　問題は、千珠ルートの方。こっちは、更に物語が広がります。

　美奈が、何故そこまで強くなったのか。何故、男勝りな言動をとるのか
が語られ、そしてそんな彼女が初めて女であるということを認めてしまい
そうになる。

　また、美奈の本来持っている素質というか、そう言うものを垣間見るこ
とが出来ることもあり、千珠を関心させたりもした。

　しかし、当然のことながら、そんなことだけではすまないのがこの物語。

　美奈の唯一の弱点と言える、幼い頃に死に別れた妹のこと。そして、そ
の妹が何故死んだのか全てを思い出す美奈。それでも、最後には夕維によ
ってその心の闇から救い出され、そして日常へと戻っていく。

　今回、全シナリオを通じて、一番好きなラストがこの美奈シナリオ千珠
ルートでした。

　いえ、ああいう心に星を持ってっていうのに弱くて・・・

謎？

　このシナリオでは、全然明らかになりませんでした。（笑）

　う〜ん・・・どうなってるんでしょう？

　まあ、このシナリオって、他に見せ場が一杯あるからいいか。（いいの
か？）

　あ、バッドエンドの一つ、礼拝堂でのイベントは私的に好きな部類に入
ります。

　いえね、女の子同士のＸＸって好きでして。（外道か、お前は！）←っ
ていうか、同人で似たようなシーンいっぱい描いてる奴。（笑）