感想(長谷部菜穂)


以下、極力抑えてはいますがネタバレが含まれてます。
未プレイの方は読まないことをお勧めします。


明るく勝ち気な少女

 夕方、誰もいなくなった学校に呼び出された五人の少女の一人。

 明るく前向きで勝ち気。何事も悩まない性格。

 が、感情的になると突っ走る傾向がある。

 マニュアルによると「周りにすごく気を使っている」「幼い頃、両親と
共に交通事故に巻き込まれ、自分だけが生き残った体験を持つ」らしい。

 が、その事故以来、強い霊感を持つようになってしまった。

 今は、唯一の肉親である兄と二人暮らしで、かなりのお兄ちゃん子。そ
の兄への思いは、美談となるほどとのこと。

感 想

 過去に、両親と共に交通事故に巻き込まれ、自分だけが生き残った体験
を持つが、その悲しみの記憶を心の奥底に封印している少女。

 そして、それ故に今回の物語の一人として目を付けられたという感じで
しょうか。

 とにかく、多少なりとも霊感を持つ少女であるため、様々な場所で色々
なものを見てしまう傾向にあるシナリオですね。

 何しろ舞台は夜の学校なわけですから、何処を見ても何か出そうな感じ
のする場所だらけですし。

 トイレ、保健室、職員室、教室、校長室、用務員室、音楽室とまあ、見
る場所を上げるのが面倒なくらい色んなものを見ちゃって恐怖を体験しち
ゃってます。

 ただ攻略は、キャラの霊感が強いということもあってか、自分で勝手に
推測して、最善と思える行動を結構取るので意外と楽でした。

 様々な恐怖を体験しつつも、最後まで自分をしっかりと持って、その思
いが最後には夕維を助けることとなる。(ただし、私がそう選択したんで
すが)(笑)

 そして、全てが終わった時、舞台は夜の学校から夕方の学校へ。

 全ての記憶がすり替えられ、それを覚えてるのは菜穂だけ。この辺は、
原作通りっぽい展開。(原作だと、全部記憶をなくすこともあるだろうけ
ど)

 過去に捕らわれず、今の現実を受け入れて大切な人を思う気持ちを見失
うことなく持って生きていくということが、菜穂に与えられた夕維からの
言葉でしょう。

 そして、そんな彼女らの姿を、木の上から見つめる夕維と那嵬。(って
いうか、那嵬。お前何もしてないな。あ、千珠も・・・)

恐怖

 ホラーアドベンチャーということで、恐怖を感じることが前提となって
います。ですので、そこかしこにそういう仕掛けがなされているんですが、
私にはあまり恐怖は感じなかったですねぇ。

 トイレのとかはポピュラーすぎるし、他のもあまり・・・

 まあ、効果音でかなりやられた部分はありますが。

 そんな中でも、私的に嫌な感じになったのは保健室ですね。

 いえ、ああいう夢って見たことありません?

 トラウマになってる人って結構いるかもしれないって思うんだけどなぁ。

最後に

 一番初めということで、このくらいが妥当な線なんでしょうね。

 何故、少女が集められたか。何故彼女達でなくてはならなかったのか。
そして、何故こういうことが起きたのかという物語の全体像は、このシナ
リオではまるでつかめませんでした。

 いえ、一部明らかになった部分はありましたけど、それだけじゃまるで
情報不足です。

 ということで、今後ヒロインの物語と共に、この物語の全体像がどうな
っていくか。それが焦点になるでしょう。

 物語が短かいので、攻略が早いから楽ですよ。

 あ、ちなみに短いのは脚本家の要望だったそうです。(裏情報より)

 さあ、次のキャラはどんな恐怖を見せてくれるかなぁ。


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