感想（香坂乃逢）

　本作サブヒロインで、甘い物に目がなく、走ることが大好きなスポーツ
少女。

　とにかく健やかで、性格も明るく、屈託がない。甘い物や食べ物に目が
なく、それ故にそっち関連の話をし始めると止まらないどころか、向こう
の世界に行ってしまったりする。

（ちなみに向こうの世界というのは、永遠の世界ではなくて、自己陶酔と
いう意味なのだが）

　とにかく、その健やかさが好感度のバロメータとでも言うのだろうか。
見ていて、気持ちのいい子だ。

感　想

　序盤は、とにかく明るいの一言だ。元気で元気で、明るくて明るくて、
暗さの欠片もない。甘い物の話をすれば、ぶっ飛んじゃうし、飼い犬とじ
ゃれ合ったりとまあ、ひょっとしてこのまま行くのかと思わせるくらいの
明るい序盤だった。

　物語中盤で、彼女の過去が明らかになっても、まだ明るさが保たれてい
たのは、この序盤の明るさからだろうねぇ。

　しかし、その後、ついにそれは起こってしまう。

　過去に、その絶対的な能力に期待をされつつも、怪我によって現役を退
かなければいけなくなった彼女の悲しみ。

　そして、たった一度だけでもいいから本気で戦いたいと思う、スポーツ
をする者であれば誰でも理解したくなる衝動。

　その結果、最悪の結果を招いてしまうことになっても、彼女は明るく振
る舞っていた。

永遠への旅立ち？

　とまあ、例によって感想は、これでおしまい。

　や、だってねぇ〜、この後の展開はねぇ・・・

　自分の存在意義を失ってしまうのは判りますよ。でもさ、それで何で永
遠が発動するのよ。

　いや、シナリオ的にそれもありとは思うけど、それにしてもね、ちょっ
と持って行き方が強引過ぎないかな？

　このシナリオも、正直言って「永遠」の制約によって無理が生じてる感
じがするんですよね。

　う〜ん・・・しょうがないんだろうなぁ、この辺は・・・

最後に

　さて、ラストの方はともかく、シナリオ自体は明るくてよかったんじゃ
ないでしょうか？

　何しろ、「奈穂」とか「綾芽」の破壊力はとてつもないからねぇ。

　これくらい健全で明るいシナリオなら、あまり暗い気分にもならないし。
まあ、個人的には「物足りなさ」を感じたけど。

　ただ気になったのは、ＢＡＤの場合、彼女は何処へ行ってしまったんで
すかね？

　永遠の世界へ？

　何だか違う気がしますよ。

　まあ、いいんだけどね。

　ということで、この子はずっと健全に走っていって欲しいですよ。

　それが、彼女の存在意義ですからね。