感想（おまけシナリオ３）

　さて、おまけシナリオの三番目は、サブヒロイン「菅原君枝」（すがわら
きみえ）さんが主役の物語です。

　この子は本編中、生徒会の会計としてヒロイン「厳島貴子」女史の右腕と
して活躍。瑞穂さんに翻弄される「貴子さん」を不憫に思い、必死にで支え
ていく、生徒会の縁の下の力持ちという感じ。

　性格は、至って真面目で「貴子さん」一筋。

　まりや曰く「貴子さんの腰巾着にしてデコメガネ」とのこと。

　まあ、確かに外見はデコッパチで、黒縁眼鏡で、三つ編みという何だかか
なり時代錯誤な感じですけどね。

　ちなみに「貴子さん」の為なら自分の手が汚れようと構わないと思ってい
るけど、あまり気が強い方ではないので、行動に繋がりにくい人です。

　そんな彼女の物語は、何と本編において瑞穂ちゃんによって振り回される
生徒会側の裏側の実情と推移でした。

　エルダーシスター選考会から、「奏」ちゃんのリボン事件。はたまた、学
院祭の演劇の時のことと、色々と本編では語られなかった生徒会側の動きが
語られていきます。

　その中でも一番判らなかった、学院祭演劇における事件の真相が明らかに。

　学院祭演劇で、「ロミオとジュリエット」を演じた瑞穂ちゃんと貴子さん
ですが、そのクライマックスシーンで、貴子さんがベッドの角に服を引っか
けて破けてしまうという事件がありました。

　何故、その部分だけ尖っていたのか、謎が残りましたが、なんとこれをや
ったのが他ならぬ君枝さんでした。

　というのも、貴子さんとまりやの二人が、演劇の舞台を利用して瑞穂ちゃ
んに恥をかかせようと結託しているのを偶然目撃したのが事の発端。

　その後、まりやは勝手に自己完結して何もせず、貴子さんも演劇のことで
いっぱいいっぱいになり、それどころじゃなくなってました。

　演劇で瑞穂ちゃんが恥をかくようにと、ベッドに仕掛けをしてうまくすれ
ば瑞穂ちゃんが服を引っかけて破けてしまうという事態になるのを狙ったん
ですね。

　ところが世の中、そう思い通りにはいきません。

　当日の劇の立ち位置などの関係から、服が破れたのは貴子さんの方。そし
て、それをフォローしたのが瑞穂ちゃん。

　演劇を失敗させる予定が、逆に盛り上げてしまい、挙げ句の果てに自分が
敬愛する「貴子さん」に危うく恥をかかせることになるところでした。

　このことで、少し自己嫌悪に陥る君枝さん。

　と、同時に、このアクシデントを上手く切り抜けた瑞穂ちゃんへの思いが
自然にふくれあがります。

　実はこの前に、街で変な男に絡まれている君枝さんを瑞穂ちゃんが助ける
という場面があったのも、その要因かもしれません。

　で・・・家に帰った君枝さんはというと・・・

　瑞穂ちゃんと貴子さんの二人にイタズラされる場面を妄想しながら一人エ
ッチしてました！（爆）

　あ〜〜〜〜、この人、何となく思ってたけど、やっぱり「妄想癖」がある
人でしたね。

　しかし、憧れの貴子さんだけでなく瑞穂ちゃんまでおかずにするとは凄い。

　そんなこんなで、彼女の物語はここでお終いになります。

　君枝さん、あなたはの明日はどっちだ？（笑）