感想(第五話・華麗なる陰謀劇)


以下、ネタバレが含まれてます。
未プレイの方は、
以下の文章を読まないことをお勧めします。


学院祭!

 さてさて、前回で何だか訳の判らない火種が生まれた一部のヒロイン達。

 そんな火種が燻っている中、学校では学院祭が近くなり、校内が慌ただし
い雰囲気に包まれています。

 その慌ただしさは、我らが瑞穂ちゃんも感じていますが、すぐに自分の身
の問題が出てきます。

 ということで、今回の共通シナリオ。学院祭に至るまでのお話と、その学
院祭までです。

 さて、まず最初に学院祭の慌ただしさの中、瑞穂ちゃんには気になること
が。

 それは、前回の生徒総会以来、「まりや」が妙によそよそしくなったこと。

 喋りかけてもそっけなく、寮でもあまり顔を合わせず。

 瑞穂ちゃんとしては、まるで覚えが無いので、なんで「まりや」がそうい
う態度を取るのか、まるで判りません。

 そうこうするうちに、学院祭の話が瑞穂ちゃんの元へ。

 それは、生徒会が主催する学院祭での演劇に、エルダーシスターである瑞
穂ちゃんが主演して欲しいとのこと。

 劇の演目は、「ロミオとジュリエット」。

 よりによって、シェイクスピアですか。さすが(?)、お嬢様学校。

 もっとも、それを受けるか受けないかは、瑞穂ちゃん次第。

 でも、演劇部に所属する奏ちゃんが、学院祭で演劇部の劇で主演をすると
のことで、そんな奏ちゃんを見習い、自分も生徒会の劇に出演することに。

 ちなみに、瑞穂ちゃんの役は「ロミオ」。

 これは、一般生徒からのアンケートで、「お姉さまに是非男役を」という
投書が多かったため。

 ということで、元々女装をしている男の子が、男の子の役をやることにな
りました〜。

 しかし、何とも奇妙な因果ですなぁ、瑞穂ちゃん。

 ちなみに、この間、犬猿の仲である「まりや」と「貴子さん」が何やら密
談をしているシーンが。

 この二人、どうやら学院祭で何かを企んでいる様子です。

おかしな二人

 時は過ぎ、学園祭が近づくに連れて、瑞穂ちゃんも忙しくなります。

 特に演劇の練習ともなると、台詞を覚えたり演技を覚えたりしなければ、
いけないので大変。

 しかし、そこは我らが瑞穂ちゃん。エルダーシスターに選ばれるだけの才
覚をお持ちの彼女・・・ではなく、彼は演技も申し分ありません。

 というか、こいつ、やっぱり何でも出来ちゃう男なんだなぁ。ああ、殺意
が・・・(こらこら)

 さて、それはともかく、練習が進むに連れて妙なことが。それは、ヒロイ
ンであるジュリエット役の生徒会長「厳島貴子」さんの様子がおかしいこと。

 本当は、ここに来るまで色々と貴子さんサイドの話とかがあるので、プレ
イしているこちらは理解しているんですが、瑞穂ちゃんには判りません。

 そして、演技の練習で、キスシーンでついにそれが爆発。

 演技とはいえ、キスをするということに、貴子さんはかなり抵抗を感じて
いたようで・・・それに対して、瑞穂ちゃんは演技だからと割り切っていた
様子。

 でも、唇にはさすがに抵抗があったようで、結局練習中は頬に、本番では
唇の側にするということでまとまりました。

 しかし貴子さんの方はというと、それでも抵抗感が拭えず、もうしどろも
どろ。というか、これ関連のシーンでの声優さんの演技は最高。

 声は裏返るわ、言葉は詰まるわ、とにかく高飛車で高貴なイメージの生徒
会長「厳島貴子」が、動揺しまくってる感じがよく出ています。

 まあ、その動揺の原因の一つに、「瑞穂お姉さまの美しさ」が混ざってる
のが、何とも笑えるところですが。(笑)

 ようするに、自分よりも美人の瑞穂ちゃん(笑えるなぁ・・・男なのに)
の顔のUPに、とても耐えられないといった感じなんですね。

 女の人でも、美人のお姉さまに迫られたら動揺するんですね、はい。

 さて一方、勝手に怒って勝手に気分を害してる「まりや」ですが、ある日
起きてくるのが遅いのを心配して、奏ちゃんと由佳里ちゃんが部屋に行って
みると、風邪を引いて熱を出していました。

 早速、瑞穂ちゃんに連絡する二人。あとで、お見舞いに行く瑞穂ちゃん。

 そこで、まりやの気持ちがちょっとだけ語られました。

 それは、瑞穂ちゃんの変化が気に入らなかったと。

 昔から男の子なのに気が弱くて、自分が手を引かなければ何も出来なかっ
たはずの瑞穂ちゃん。

 なのに、気が付けば瑞穂ちゃんは、一人で何でも出来る男の子になってい
た。それが、無性に悔しく思えたとのこと。

 自分がいなければ何も出来ないと思っていた男の子は、いつの間にかまり
やの思いとは裏腹に、ちゃんと成長していたと。

 いやはや、女の子って複雑ですね。

 そんなこと(重要なことなんだろうけど)で、機嫌を損ねちゃうだから。

 で、一通り言うことを言ったらスッキリしたのか、元の鞘に戻るまりや。

 何だかんだ言って、火種は収束しちゃいました。

 まあ、この辺が女の子なんでしょうね。
(男の私には判りづらい心理ですねぇ・・・)

学院祭当日!

 さて、学院祭当日。

 瑞穂ちゃん主演の劇までは時間があるので、一通り出店を廻ることに。

 ここはヒロイン選択が出来るので、お好みでどうぞ。

 やがて、「奏ちゃん」主演の劇の時間になったので、瑞穂ちゃん一同は体
育館へ。

 そこで、見事な演技を見せた奏ちゃんを見て、自分も頑張らなければと思
う瑞穂ちゃん。

 そして、ついに生徒会主催演劇「ロミオとジュリエット」の開幕となりま
した。

 女装した男の子が、男の子の役をする・・・ある意味無茶苦茶ですが、瑞
穂ちゃんがやると、それが自然に見えてしまうから不思議。

 どう見ても、美しいお姉さまが男装してるようにしか見えません。(笑)

 当然、黄色い歓声があがります。

 そして、いよいよ物語は問題のキスシーンへ。(というか、ベッドシーン
なんだけど)

 演技は自然にこなし、いざそのシーンになった時、セットになっているベ
ッドの隅が、何故か尖っていて貴子さんが服を引っかけてしまいました。

 破ける服。そして、露わになる貴子さんの裸体・・・と思いきや、寸前の
所で、ベッドのシーツを使って貴子さんを包み、演技を続ける瑞穂ちゃん。

 う〜ん、格好いいぞ、瑞穂ちゃん!

 ちなみに、このトラブルにより、本来は口の側にするはずが、本当に唇に
キスをしてしまいました。さすがに、そこまでは気が回らなかったんでしょ
うね。

 で、一応、大成功で劇は終了。

 ところが、後になって「orz」←このポーズで落ち込む瑞穂ちゃん。

 咄嗟のこととはいえ、「うら若き乙女の唇を奪う変態女装男」なわけです
からね。というか、自分でそう言って落ち込んでいたし。

 でも、すぐに貴子さんが来て、お礼を言っていきました。

 いやはや、何ともスリリングな学院祭でした。

第五話はここまで

 ということで、第五話はここまでです。

 各所、かなり端折った部分が多々あります。

 でも、メインは劇の所なので、こんな感じかなと。

 にしても、瑞穂ちゃんは物語が進むに連れて、次第に格好良くなっていき
ますね。

 まあ、この作品自体、主人公の成長物語なわけだから当たり前なんですけ ど。

 ということで、学院祭もクリア。

 さて、次に瑞穂ちゃんを待ち受ける試練は何か?

 次回をお楽しみに。


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