感想（御門まりやシナリオ）

　さて、今回はこの手のゲームの王道。幼馴染み」属性の「御門まりや」。

　彼女は瑞穂ちゃんの従姉（従妹？）であり幼馴染み。

　言うなれば、深窓のご令嬢なわけですが性格はと言うと、女らしさとかを
何処かに忘れて来ちゃったんじゃないかというほど、はっちゃけた女の子。

　とにかく、言葉遣いとかがもう、その辺にいる現実の女子高生みたいな感
じで、学校では常に猫を被ってお嬢様をしている状態。

　瑞穂ちゃんをこの学園に転校させることを後押しした人物の一人でもあり、
昔から可愛い瑞穂ちゃんに女装をさせて楽しんでいたという、何とも言い難
い人。

　一応、下着とか服装とかのおしゃれには気を遣うみたいで、その辺だけは
女の子らしいけど、平気で瑞穂ちゃんを裸にして、男のナニを掴んだりする
部分はもう、なんて表現したらよいやら。

感　想

　この子は、もう何て言うか・・・ヒロインではあるけれど、どちらかとい
うと性別を越えた親友、悪友と言った感じ。

　物語も、だいたいそんな感じで進み、唯一ともいうべきエロシーンも、何
だか事後はさばさばとしたもの。

　「瑞穂ちゃんに、犯られちゃうなんてねぇ、不覚」って感じ。

　この子は本当に女の子なんだろうか？

　初体験の相手に、心ときめくとかそういうことが無いんだろうか？

　う〜ん・・・

　ちなみに、このシーンは第五話で、まりやが風邪で寝込んだ時のこと。

　瑞穂ちゃんは、まりやが風邪で体が思うように動かないのをいいことに、
今までの恨みとばかりに襲っちゃいます。

　コイツ、結構鬼畜だな。（笑）

　まあ、その前に瑞穂ちゃんはまりやの手で、一回犯られちゃってるんだけ
どね。だから仕返しと。

　というより、まりやは、こっち方面で瑞穂ちゃんをいじめてたんじゃない
かなぁ。やけに手慣れてたし。

　きっと、お医者さんごっことかやって、一方的に瑞穂ちゃんに性的いじめ
をしていたに違いない。

　だから瑞穂ちゃんは、まりやにあたまが上がらないと。
（注　あくまでも私の想像です）

　とにかくそんな感じで物語は進み、卒業直前。

　まりやは、ふいに成長した瑞穂ちゃんのことを思い出しました。

　自分が手を引いてあげなければ何も出来なかった男の子は、気が付けば自
分で何もかも出来る程の成長していた。

　そう、自分が手を引いていたはずの相手は、もうすでに自分の手は必要と
していないのだと。

　では、その空いてしまった手をどうするか。

　瑞穂ちゃんは財閥の跡取りということで、すでに人生のレールが敷かれて
おり、それを受け入れるのを当たり前と思っている。

　じゃあ自分は卒業後、どうなるのか？

　ずっと側に居られると思っていた男の子。距離が近すぎる為、恋人同士と
いう思いは特に無い。

　でも、瑞穂ちゃんは自分のことを女の子としてみてくれている。

（個別シナリオなので、瑞穂ちゃんの目はまりやに向いてるから）

　でも、その思いも、実は昔から一緒にいる延長に過ぎないんじゃないかと
色々と悩んだりしちゃいます。（特にＨしたあとのこととかも）

　そして出した結論が「海外留学」。

　誰も知らない場所で、自分のやりたいことを学びに行く。それが、まりや
の出した結論でした。

　そして、卒業式の日。

　いつもいがみ合っていた「貴子」さんから、「絶対に戻ってきなさいよ」
と釘を刺されるまりや。

　何だかんだ言って、貴子さんもまりやがいなくなるのは寂しいようです。

　幼等部からの腐れ縁が、ここで途切れてしまうんですから。

　由香里ちゃんや、奏ちゃん、瑞穂ちゃんらに見送られる中、まりやは一人
旅立っていきます。

　自分の、本当のやりたいことを身につける為に。

　そして、物語は数年後。

　ファッションデザイナーとして成功した「まりや」は凱旋帰国。

　そして、それを出迎えたのは、家の後を継いだ我らが瑞穂ちゃんと、その
秘書になっている「貴子」さん。

　約束通り戻ってきた「まりや」。

　自分のやりたいことを見つけ、そして一回りも二回りも人として大きくな
って。

最後に

　さて、この「御門まりやシナリオ」は、一言で言えば人間の成長物語でし
たね。

　１８禁シーンは、本当に僅か。

　まりやに頼っていた瑞穂ちゃんが自分から離れていってしまったのをきっ
かけに、まりやも未来へ向けて巣立っていきます。

　何というか・・・とても健やかな人間模様を描いてくれましたね。

　その変わりといってはなんですが、何となく物語としてはありきたりにな
っちゃった気がしなくもないですが。（辛口だなぁ）

　ということで、まりやのシナリオは終了で〜す。