この物語は、「ONE」「Kanon」「Air」という今では業界のトップへと躍り出ているスタッフが、一番最初に手がけたゲームです。
従って、発売からすでに５年も経っているために、中々見つけることが出来ませんでした。もっとも、再版されたものは簡単に見つかりましたが。（私は初回版を探していた）
しかし、結局見つからないので、何処でも見つけることが出来て、ついでに安い再版の方を購入しました。
そして購入後、家に帰ってインストール。ところが、動きません！！！！！
いや、正確に言うと、起動は出来るんだけど滅茶苦茶不安定で、やってる途中でアプリケーションエラーで落ちる。理由は、このゲームの起動環境が「Win95/98」ということ。ちなみに、この時の私のマシンは「Win2000」で、はっきり言って対象外でした。とりあえず、動くんだからいいかなと思ったけど、やってる途中で落ちたら雰囲気ぶちこわしなので、そうならないように対策を講じました。それが、「Win95とWin2000のデュアルブート」です。
実は、以前から「Win2000」で動かなかったり、動作のおかしいゲームがいくつかあって、少々不便を感じていました。これを回避するためには、「デュアルブート」くらいしかないのかなぁと思っていた所で、「MOON.」の動作不良が起こったのですから、これは良い機会なのでしょう。
ということで、この「MOON.」をやりたいが為に、マシンをデュアルブートへと構築し直しました。（ちょうど、ＨＤＤも増設したとこだったし）
導入までの行程でかなり手間取りましたが、いよいよ物語がスタートです。とりあえず、マニュアルの説明を読むと、物語はとある宗教団体にいた母が謎の死を遂げ、その原因を探るために主人公が単身乗り込むとのこと。
宗教ネタということで、当然アレを想像してしまったのだが、とりあえずそれは頭の片隅へと追いやって、いよいよゲームスタート。で、いきなり物語は主人公、「天沢郁未」の母との別れから始まります。
このシーンで、私はいきなり物語に引き込まれました。物語の展開と、その心理描写がやはり、あのシナリオライターのものだなぁ、と思ったからです。
その後、母のいた教団「ＦＡＲＧＯ」に単身乗り込む「郁未」。そして、同じ思いを持って乗り込み「晴香」と「由依」との出会い。
この時点では、陵辱物だということを忘れて、今後の展開のかなり期待していました。