感想（久遠寺 森羅）

　本作品メインヒロインにして大本命といわれる、「森羅」様。

　主人公が拾われた久遠寺家当主で、オーケストラの天才指揮者という面
を持つ若き天才。

　容姿端麗で落ち着いた物腰、そして誰もが惹きつけられるカリスマ性と、
何だか上に立つために生まれてきたような人だけど、実は家の中ではかな
りだらしない人。おまけに、暴君だし。（笑）

　まあ、普段は見せない部分を家の中で見せてるってことでしょうね。完
璧な人間なんていないんですから。

　しっかし、まあ、それにしてもこの人は・・・面倒見はとても良いんだ
けど、いじめっ娘気質なので、主人公をからかうことからかうこと。

　イキナリ抱きしめて反応を見たりとか、わざと下着姿を見せたりとか、
とにかく家の中ではやりたい放題です。

　おまけに、重度のシスコンだし。

　自分の妹を抱きしめて、「ハアハア」言ってるのはどんなもんかね？

　いえ、それもまた楽しいんだけどさ。（笑）

　まあ、それでもいざという時は主の威厳を発揮するんですけど。

森羅シナリオ感想

　個別シナリオに入ると、とにかくこの人にこき使われます。そりゃもう、
色々とね。

　基本的に主人公は「執事」なわけですから、主の言うことは絶対服従な
わけで。

　もっとも、主が間違った方向へ歩み始めたら、それを抑えるのも役目。

　ってことで、終盤にちょっとしたイザコザがあります。

　でも、それで逆に絆が強まるといった感じのシナリオになっています。

　天才指揮者としての表の顔と、家の中で気心のしれた相手にしか見せな
い顔。天才ゆえの苦悩。

　その辺が、微妙に表現されてるシナリオでした。

　というか、本当に微妙だったんですけどね。（笑）

　正直、メインヒロインという割には、パンチ不足だった感じがします。

　何だか、先の展開が読めてしまうというか・・・

　まあ、この脚本家のシナリオを見るのも、これで４回目だから、そろそ
ろ展開に慣れてきてるのかもしれませんが。

　最後に出てくる、主人公の父親のイベントも、どうもイマイチだったし。

　でも、良いシナリオだったと思いますよ。

　特に、すでに伝統になっている「他作品のネタ」はね。
（もっとも、このシナリオには「コレは！」ってネタは無かったけど）

　ただ、ラストがねぇ〜〜〜。

　悪くないラストだったけど、あれでよかったのかなぁ？

　だって、「一生尻に敷かれること確定」だもん。

　いや、このゲームはどのシナリオでもそういうオチかな？（笑）

　まあ、とりあえず最初ということで、こんなところですね。