主人公の従兄弟で幼なじみ。もう、このジャンルでは王道的な配置のキ
ャラ。しかし、ちょっと違うのは、この娘がメインヒロインではないとい
うこと。
出会いは序盤。駅前のベンチで待ち合わせして、７年ぶりで出会う所か
ら始まり、一緒の家に住むがゆえに殆どのシナリオで顔を合わせることに
なる。
一日の大半を眠っているその姿は、まさに眠り姫。だが、一応日常生活
もこなせる不思議な娘。（笑）
口調も行動ものんびりしてて、マイペースを崩さない。立ったまま寝る
姿は多くの男性ファンを虜にした。（笑）
ただ、そんな名雪も心には大きな傷を持っている。これは、Kanon全体
のシナリオに言えることだけれど・・・
何というか、このシナリオは序盤から名雪のボケっぷりに圧倒されっぱ
なしだった。
以下、私がプレイ中にツッコミを入れたシーンと、その心の声です。
（一応、著作権的なものがあるだろうから、一部のみ記述）
「100Ｍを七秒で〜」（おい、本気か？ まだ寝惚けてないか？）
「ニンジン〜、らっきょも〜」（か、かわいい）←！？
「朝〜、朝だよぉ〜」（目覚まし欲しい〜）←本当に買った（笑）
他にもありそうだけど、代表的なのはこれくらいかな？
こんな女が側にいたら、私は間違いなく感化されます。（笑）
シナリオ事態は二人の日常が綴られていき、その日常が大部分を占めて
いくものでしたね。
好きな人と同じ時間を過ごせる名雪は、本当に楽しそうで楽しそうで。
そして中盤から、徐々に二人の心が接近。あのベランダでのシーンは、
私の好きなシーンの一つです。
（女の子を背後からそっと抱き締めるのが好き）
そして、そしてそして
そして！（うるさい）
とうとう二人が結ばれた時、私は「よかったねぇ〜」と安堵のため息が。
あ、ちなみに私は基本的にエロシーンは嫌いです。でもシナリオの流れ
でそうなってしまうものに関しては何も文句がありません。
だって、ただの友達や幼なじみから脱却という意味でいけば、それは当
然のことでしょうから。
そして、その後に起こる名雪の劇的な変化。叶わぬ思い、届かぬ思いが
満たされた名雪が普通に生活するように！
愛の奇跡ですかね、これは。
終盤、秋子さんの事故で祐一すらも拒絶してしまった名雪に、祐一が自
らの思いを伝えるシーンは、この作品中の名シーンですね。
そういう意味でいくと、いい男だなこの相沢祐一って。過去には、かな
り問題を起こしてるけど。（笑）
ちなみに、あゆのことは、ここでは語りませんのであしからず。