感想（酔夢月）

　このシナリオは、「歌月十夜」のエピローグ後に見ることが出来るお話。

　内容は、幼い頃、実の兄弟のように育てられながらも、月姫本編で互い
に殺し合わなければならなかった、志貴と四季の二人の会話。

　すでに死した四季が、月夜の今晩だけ実体化して、志貴と酒を酌み交わ
しながら話すのが何とも印象的なシナリオ。

　エピローグの後に、この物語があるのは、意図してのことなんでしょう。

感　想

　感想ですが、本当にしみじみとした感じ、としか言えないですね。

　もし、四季が遠野家ではなく別の家に生まれ、志貴が七夜家でなく、別
の家に生まれ、そして出会っていたら、二人は生涯唯一ともいえる友とな
っていたんじゃないでしょうか。

　いや、でも、こういう状態になっても、志貴と四季は友なのかもしれま
せん。

　このお話を見ていれば、志貴と四季の、互いに対する思いというものが
伝わってきます。

　男同士の友情・・・それも、生涯で最高の友との友情は、例え死しても
消えるものじゃないのでしょう。

　あ、それと、本編で四季同様、命を落とした「弓塚さつき」もちょっと
だけ登場。

　こちらは、実体化する力はないけれど、志貴を見守っていると。

　好きな人を見守っていく・・・この娘も健気だったなぁ。

最後に

　歌月十夜の最後の物語は、月姫の補完シナリオでした。

　生涯最高の友・・・私も出会ってみたいものです。

　さて、最後に一言だけ。

　「未成年者の飲酒は、法律で禁じられています」（笑）