感想（マジカル凛）

　さてさて、宝箱の中で外に出ることが出来ず、救助も求められない状
態の中、時間は刻々と過ぎ、ついに外部時間で三日目となりました。

　何か良い方法は無いかと色々思案しても妙案が浮かばず、二人がかり
で、蓋を力いっぱいこじ開けようとしてもまるで駄目。

　万策付きかけたってところで、何気に士郎が狭い箱の中で、凛の体に
触っちゃったことでボコボコにされちゃいます。

　何してるんだか、この二人は。

　その騒ぎの最中、凛の「伊達めがね」が割れ、ちょっとだけ凛が怪我。

　でも、それが大変なことに。

　それは、つっかえ棒代わりにしていた魔法の杖が、なんと凛の怪我に
よる血の契約で発動してしまったこと。

　しかも、何とこの杖、しゃべります。（笑）

　名前は「マジカルルビー」。本人は、「ルビーちゃん」と呼んでくれ
とのことです。

　ちなみに、その仕草としゃべり方が、微妙にどこぞの割烹着のお方を
連想させると思ったのは、「月姫」をプレイした人なら誰もが思ったこ
とでしょう。（爆）

　で、そのルビーちゃん。凛と士郎の状況を知ってか、「自分の力なら
蓋を開けられる」と言い、凛に契約の発動を要請してきます。

　でも、凛はそれを断固拒否。

　どうも凛は、過去にこの杖で何かやらかしたみたいです。でも、その
時の記憶があやふやな上に、その後お友達が減ったとのことで、相当警
戒してる様子。

　で、久々の起動で調子に乗っているルビーちゃんは、そのときのこと
を詳細に語ってくれました。

　どうも、このルビーちゃんの特性は、本人が望んでいる姿と力を発動
させるらしいです。

　ちなみに凛は昔から猫かぶりの優等生を演じていた反面、テレビとか
で見るアイドルに憧れるという、まあ普通の女の子であれば誰もが持つ
思いを秘めていたと。

　で、その時にルビーちゃんを発動。

　なんと凛は近所の公園で・・・

「当時のアイドル曲を熱唱」

　したらしいです。（笑）

　しかも、ルビーちゃんの力は、姿も変えられる。つまり・・・

「当時のアイドル風の衣装（ふりふりドレス）」

　での熱唱だったらしいです。（爆）

　それを聞いた瞬間、凛が激怒！！！

　当時の、お友達が遠ざかった理由がはっきりしたからです。

　ああ、そりゃお友達も突然、優等生の凛がそんなことをすれば引くわ
なぁ。

　ってことで、ここから出たければ再契約をというルビーちゃんを完全
に無視する凛。

　一方、何が何でも契約した（そして楽しみたい）ルビーちゃんは、あ
の手この手で凛を説得。

　その様が、やっぱりどこぞの割烹着のお方がかぶるのはお約束。とい
うか、無いはずの袖でそれっぽく泣きまねをするさまがなんとも・・・

　でも、すでに凛は聞く耳持たず。時間だけが過ぎていきます。

　しかし、それは突然やってきました。

　士郎が思わず、ルビーちゃんに手を伸ばしかけた瞬間、凛が「さわっ
ちゃ駄目」といってルビーちゃんを手に取ったのが運の付き。

　そう、以前に契約を済ませているルビーちゃんは、手に取るだけで発
動するのです。

　意識を乗っ取られるのを必死でこらえる凛。でも、結局どうにもなり
ませんでした。

　完全にルビーちゃんに体を乗っ取られる凛。そして、力を発動させて
箱の蓋を開けてくれます。

　士郎が、そのまま凛の体を乗っ取るのかと不安を口にしましたが、そ
れは無いときっぱり否定するルビーちゃん。

　自分は所詮、道具だからそのようなことは長く出来ないとのことです。

　まあ、士郎とすれば、ここから出られるんだから良しといった感じで
すね。

　あ、ちなみに昔と違って今回のことは、バッチリ記憶に残しておくそ
うです。

　いやぁ、良い性格してますね。さすが、割烹着の人。

　そして、無事に外に出られた二人。そこには、ちょうど生徒会の打ち
合わせ（すっかり忘れてたけど、そういう話だったんですね）でやって
きた一成君と美綴さんの姿が。

　小さな箱から二人が出てきたのを見て驚く二人。

　一般人の二人にどうやって説明をしようかと思案する士郎でしたが、
そんな時に凛がとんでもないことを口にしました。

　それは・・・

「は〜い、皆さんお待ちかねマジカルルビーの登場・・・よ」
（一部、セリフは間違ってます。うろ覚えなので）

　しかも、その姿は・・・

　「猫ミミ魔女っ娘スタイル！」

　そして、一成君＆美綴さんの姿を見て我に返る凛。

　プルプルと振るえながら、どうにか言いわけを考えてるみたいですが、
この状況でどう言い訳するんだって。（笑）

　結局、「いいのよ、笑って」と諦めの言葉を。

　ところが、一成君は何と「学園祭を盛り上げるためのパフォーマンス
の練習」と良い方向の勘違い。更に美綴さんは、笑いながらも「今年の
ミスコンのために、優等生の遠坂がそこまでするのか」と関心顔。

　口からでまかせ、売り言葉に買い言葉。

　思わず、「その通りなのよぉ〜」とその場をうまく切り抜けることに
成功しました。その代わり、ずっとそのままの姿で打ち合わせすること
になったんだけど。（笑）

　さて、その後、二人が帰ったあと、口から魂の抜けてる凛。士郎が慰
めの言葉をかけるも、すでに魂が抜けてる状態ですので何も耳に入らな
い様子。

　でも、士郎が余計なことを言ったことで、それが逆鱗に触れ、士郎は
蹴り飛ばされてしまいました。

　そして哀れ、士郎は再び宝箱の中に。

　打った頭をさすりながら、またここに戻ってきてしまったという士郎。

　しかし、その目の前には、見たことのない女の子がルビーちゃんを手
に持ってそこにいましたとさ。

感　想

　ということで、宝箱編完結〜〜〜。

　いや、最後にトンデモない物が出てきましたね。

　マジカルルビーちゃんですよ、はい。

　すでに、あちらこちらで目にしている人が多いであろう、このマジカ
ルステッキ。

　性格は、琥珀さんときたもんだから、そりゃもう楽しいのなんのって。

　それにしても、問題は最後に士郎が宝箱の中で出会った少女。

　どう見ても、近い未来に凛のライバルになる「ルヴィア」なんですけ
ど。

　平行世界に繋がっている宝箱、ゆえに未来に誰かと遭遇したというこ
とでしょうか。

　そして、その手にはマジカルルビーちゃん。

　士郎の未来は・・・面白いことになりそうです。（爆）