感想（ネコさんトラさん）

　今回はギャグの面でも力が入っています。

　ということで、妙な日常が起きている今回ですが、その中に起きる珍
事件として、めぼしい物をまとめてみました。

　その第一弾として、この「ネコさんトラさん」です。
（命名は、私。実際のゲームにこんなタイトルは付きません）

　さて、まずこのネコさんというのが何をさしているかというと、そこ
ら辺にいる野良猫とかそんなオチはないですよ。実際に登場するキャラ
の名前です。

　で、説明する前に、ちょっと疑問に思っていたことが一つ。それは、
「士郎は一体どうやって生活費を稼いでいるのか？」という疑問。

　士郎って切嗣さんが亡くなったあとって、藤ねえのお爺さんが後見人
になってくれたけど、実質一人暮らしだったんですよね。

　ということは、何処かで働き口がないと駄目ってことで。

　で、前作でもバイトをしてるってことが明らかになっていますが、今
回はそれがちょっと関わってきます。

　そのバイト先のお店の名前が「コペンハーゲン」。

　昼は食堂（？）で、夜はアルコールの出る飲み屋になるといった感じ
のお店だそうです。

　そして、そこの看板娘の方が「ネコさん」。

　本名「蛍塚 音子(ほたるづか おとこ)」。

　「音子」がネコと読めるので、本人が「ネコ」と呼んで欲しいとのこ
とです。ちなみに、この人のことを本名で呼ぶと嫌がられます。（笑）
　ということで、この人がネコさん。

　脇役キャラだけど、何気に「アニメ版」の第一話に、ちゃんと台詞付
きでちょっとだけ出演してるんですよ。さすがにこれは驚いた。

　で、トラさんですが・・・「Fate」をプレイしてる人に、誰なんて説
明は不用でしょう。

　そう、トラといえば、迷惑な暴走トラ娘。

　我らが主人公「衛宮士郎」の姉貴分にして担任の先生、「藤村大河」
さんで〜〜〜す。

　しかし、この二人の名前「音子」に「大河」って・・・親ももう少し
考えなさいね。（笑）

　ちなみに、このご両人ですが、実は学生時代からの顔見知り＆同級生
だったりもします。

　なんという偶然でしょう！（笑）

　いや、何だか意図的なものを感じますが。（爆）

　さてさて、そんなネコさんですが、今回の物語でちょこちょこと出て
きます。

　お寺（柳洞寺）にお酒持っていったり、バイトの買い出しに出ていっ
たりと。

　その中で、一番の珍事件がネコ＆トラの士郎争奪戦でした。
（争奪戦と呼ぶのも変なんだけどね）

　ことの起こりは士郎がバイトに行った時、店の雑貨を買い出しに行く
ためにネコさんと街に出た時でした。

　そこで、何故か「ナタ」と「ノコギリ」を手に持つネコさん。

　いえ、何気にどっかのゲームのヒロインが持っていた武器のような気
がしますが、きっとこの辺もギャグネタなんだろうなぁ。
（「ナタ」は「ひぐらし」。「ノコギリ」は「SchoolDays」かな？）

　さて、その姿を見て士郎が一言。

「バッドエンドの罠は何処に潜んでいるか判らない」

　ああ、士郎君。君は、どうしてそういう発想するかねぇ。（笑）

　そういう発想が出てきた時点で、もう何だか起こりそうな気配じゃな
いですか。

　とにかく、雑貨の買い出しが終わり、ネコさんと雑談しながら帰る途
中で・・・そう、出会ってしまったのです。トラさんと。（笑）

　ネコさんを見つけてイキナリ「おとこだ〜〜！」と叫ぶトラさんこと、
我らが藤ねえ。

　ここからは、知り合い＆同級生のよしみで、何というかじゃれ合いみ
たいな展開が続きます。

　そもそも、士郎がネコさんのお店で働いてることを知らなかった藤ね
え。

　そのことを知ったのは、藤ねえがお酒が飲みたいと士郎にせがんで、
普通のお店じゃ売ってないからしょうがなくネコさんのお店に行ったこ
とがことの始まりでした。

　そう、その買ってきたお店の袋か何かで、士郎がネコさんのお店でバ
イトしていることを知ってしまった藤ねえ。

　未成年がお酒の出る店でバイトだなんて〜〜〜と、意気込んで竹刀を
背負い、カチ込み入れたそうです。（爆）

　いや、本当にこのトラはどうしようもないですな。

　しかも、士郎がその時の様子を思い出すと、とても口に出来ない惨状
だったとか。

　とにかく、士郎が止めに入らなければ、どちらか一方が今頃は留置所。
もう一方は病院か墓の中だというから怖い。

　そんなこんなで、この二人。

　仲が良いのか、悪いのか、何となくそりが合わないみたいな感じです
ね。

　で、店の看板娘として元気に働いてるネコさん。

　一方、教師といいながらも、士郎の家にご飯をたかりにくるわ、おや
つは食べ散らかすは、大食いするは、駄目なお姉ちゃんぶりをまざまざ
と見せつけてる藤ねえ。

　でも、そのじゃれあいも、何だか不毛な言い合いになってきて、思わ
ず士郎が口を挟んだことが悲劇の始まりでした。

　思わず、ネコさんの味方をしてしまった士郎に、「さすが」と思わず
腕を取るネコさん。

　それを見て「士郎を誘うな」ともう片方の腕を取る藤ねえ。

　そして、そこからまた不毛な言い合い。

　どちらも、一言何か言うたびに、士郎の腕を引っぱります。

　まさにこれは、「天下御免の大岡裁き！」（笑）

　ギリギリギリリと、きしむ士郎の両腕。

　危険信号を発している士郎・・・でも、二人は言い合いに夢中で、士
郎の言葉なんぞ耳に入りません。

　そして・・・ついにその時はきてしまいました。

　メキョ！！（グシュ！かな？）という鈍い音と共に、視界が暗転する
我らが士郎。

　両肩を同時に外されるという、あまりにも痛い事象が起きてしまいま
した。というか、藤ねえはともかく、ネコさんも凄い腕力だな。さすが、
居酒屋で、重い荷物を運んでることはある。

　さて、倒れ込んだ士郎を見て、思わず呆けるネコ＆トラ。

　「どうしたの士郎？　腕がゴムみたいに伸びちゃってるけど？」と、
ボケてる台詞を大マジで言う藤ねえ。

　一方「救急車！」と、冷静にその場の状況を判断するネコさん。

　ところが、それを聞いて「大丈夫大丈夫、たかが肩が外れたくらい」
と士郎の肩を掴む藤ねえ。

　僅かに残っている意識で「誰かこの馬鹿トラを止めろ〜」と叫びにな
らない叫びを上げる士郎ですが、当然その叫びは届きません。

　再び、グシャ！（メキョ！？かな？）という音と共に、今度は最後に
残っていた意識すら奪われた士郎。

　藤ねえの「あれ？」という声とネコさんの「えみやん（士郎のこと）
の口がビールコックに〜〜」という台詞が僅かに聞き取れたくらいでし
た。

　まあ、ようするに、二人に両腕を引っぱられた挙げ句に、両肩同時に
外された士郎は、そのまま気絶しそうになって倒れたところを、無理矢
理肩をはめ込もうとした藤ねえがトドメを刺し、とうとう泡吹いて昇天
しちゃったと。（死んでません）

　いやぁ、しかし士郎はモテモテですね。（違）

　二人の女性に腕を引っぱられるなんて、男冥利に尽きるってもんです。

　私は嫌ですが。（爆）

　ということで、こんなネコさんとトラさんのある日の珍事件。

　士郎は最後に、こうまとめました。

　「バッドエンドの罠は何処に潜んでるか判らないって」

　うんうん、そうだねぇ。

　特に君の周りにはね。（笑）

感　想

　さて、とにもかくにも、「Fate」って女性キャラが強いですよねぇ。

　一般人＆脇役のお二人でさえも、このパワーなんですから。

　とにかく、このネコさんと藤ねえとの掛け合いは面白いです。

　まあ、もともと日常の象徴たる人物ですからね、藤ねえは。

　今回はそこにネコさんも加わったと。

　物語中、チョコチョコと顔を出すので、出てきたら何か起こりますよ。

　まあ、笑えることばかりですが。