感想（夜の聖杯戦争４）

　前回、教会でセイバーを倒したバゼット。しかし、彼女は再び拠点であ
る洋館で眠りについていました。

　その側には、相変わらずパズルに興ずるアヴェンジャーの姿が。

　そして、目を覚ますバゼット。と、同時にある疑問が浮かびます。

　今は、何時なのかと。

　その問いかけに、相変わらず笑いながら答えるアヴェンジャー。

　「一日目」

　そう、セイバーを倒したあの夜の後、バゼット達は誰にも倒されること
なく時間を過ごし、そしてまた一日目に戻ってきてしまったのです。

　それを知って驚愕するバゼット。

　何故なら、前回の戦いはそれまで敗れてきた中から導き出した、最高の
戦い方だったからです。

　実は二人はセイバーと戦う前に、他のサーヴァントとも戦っていた様子。

　つまり、４日の間に多くの戦闘をこなして、ようやくたどり着いた勝利
だったということ。

　なのに、ようやく全てのサーヴァントを倒すことが出来ると思った矢先
に、また一日目に戻ってしまったと。

　当然のことながら、二人が倒したサーヴァントは全員復活。また、ふり
だしです。

　これでは、どうすることも出来ないでしょう。

　どんなに頑張っても、４日目の夜を迎えることで、また一日目に戻って
しまうんですから。

　これでは、何時まで経っても完全勝利、全てのサーヴァントを倒すこと
は出きません。

　他の６人のサーヴァントを倒す労力を考えれば、４日間というのはあま
りにも短すぎです。

　あの苦しい戦いを、もう一度繰り返さなければならないのかと。そして、
それ以前に、どんなに戦いをこなしても一日目に戻ってしまうのでは、こ
の先、どんなに戦っても同じことの繰り返しになるだけだと。

　アヴェンジャーにその辺りのことを尋ねてみても、相変わらずの返答で
す。自分の力なのかどうかはわからないが、とにかくこれが自分たちの戦
い方であり、ルールなのだと。

　仕方ないこととはいえ、これはバゼットが納得しませんでした。

　そして、戦いを一時中断して、この４日間のループの謎を解き明かすと
いうバゼット。

　それに従うアヴェンジャー。しかし、そんな彼は、相変わらず何かを楽
しむみたいに笑っているようでした。

感　想

　ついに、気がついてしまいました。

　どんなに戦っても、４日目を過ぎれば、全て無かったことになってしま
うという今回のルール。

　蘇生できる反面、タイムリミット付で戦わなければならないバゼット達。

　この力に助けられたことも多々ありましたが、今度は逆にそれが足かせ
になってしまいました。

　４日間で、全ての敵を殲滅することはほぼ不可能。だからこそ、このル
ープの謎を解き明かした上で、再度作戦を立て直さなければいけません。

　バゼットの苦悩は続きます。

　でも、この謎を解き明かすことは、すなわち士郎が考えていることと同
じこと。

　二人の共通点が、なんとなくですが見えてきましたよ。

最後に

　いくら勝利しても、それが無かったことになる。

　プレイしているこちらは、ある程度予想はしてましたが、ついにそれを
バゼットが気がつきました。（遅すぎという感じもあるが）

　しかし、新たなる謎が判明した今回。

　まだまだ、物語は続きます