感想（夜の聖杯戦争２）

　さて、本当は時系列的に今回は、いくつかイベントをクリアしないと本
編では見れないんですが、そうすると物語的に繋がらないので無理矢理繋
げちゃいます。

　ということで、「夜の聖杯戦争２」の感想といきましょう。

　まず、最初はというと、誰かの記憶みたいなものから始まります。

　これは説明すると長いし、この時点では判断できないので割愛。

　しばらくすると、背景が前回「バゼット」が目覚めた「洋館」になりま
す。

　さて、この洋館で例によってサーヴァントが、カチカチとパズルに興じ
ていました。

　その傍らには、前回死んだはずの「バゼット」の姿が。

　はい、この時点で、我々プレイヤーには何が何やら判りません。

　とりあえず物語を進めていくと、サーヴァントは「バゼット」が目覚め
るのを待っている様子。

　起こしたりはしないのかと思ったけど、どうもこのサーヴァントは、「
バゼット」を犯っちまおうとか、何とも下劣なことを考えています。

　でも、それを何とか理性で抑えているという感じで、指一本でも触れれ
ば、理性が効かなくなるらしいからです。

　う〜ん、何てサーヴァントだ。

　で、仕方なく目覚めるまで待っていると。

　そのうち「バゼット」が目覚めました。

　そして、寝起きと同時にある疑問をサーヴァントにぶつけます。

　それは・・・

「何故、自分が今、生きているのか？」

　どうやら「バゼット」には、この前殺された記憶が残っている様子。

　で、こんな質問を投げかけたというところですね。

　まあ、それは我々も気になっているところなので、タイムリーな質問で
すが。

　その問いに対し、サーヴァントが応えます。

「自分たちは、１日目に戻ったのだ」と。

　それを聞いて「バゼット」は、この力がこのサーヴァントの能力だと判
断。

　ようするに戦い半ばで命を落としたとしても、時間を逆行し再び生きて
いる場所から始めることが出来る。

　いわゆる、並行世界、パラレルワールドを行き来することが出来るとい
う能力ですね。

　これにはさすがに「バゼット」も驚いていました。

　この能力があれば、相手がどのように強力でも、何度でも挑むことが出
来る。ある意味、不死身なのですから。

　もっとも、そう何度も殺されるのはごめんということで、「バゼット」
は出来るだけ早く決着を付けることが出来るように考えているようです。

　そんな彼女の様子を見ながら、サーヴァントは相変わらず下劣なことを
いくつか考えている様子。

　いやはや、コイツは一体何なんだろうね。

　で、更にもう一つ質問。

　「バゼット」は、もっとも重要なことを聞くのを忘れていました。

　それは、サーヴァントの「名前」。

　確かに、それは私も気になっていました。

　そもそも、こんなサーヴァント、前作にはいなかったですしね。

　そして、その問いにサーヴァントは答えます。

　自分に名前は無い。ただ生前に、人々から呼ばれていたであろう名前で
あれば覚えていると。

　クラス名は「アヴェンジャー」。（復讐者）

　真名は「アンリマユ」。

　って、ええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！

　「アンリマユ」って、前作最後に出てきた大聖杯内部に巣くう「この世
の全ての悪」と呼ばれるアレじゃないですか！？

　しかも、クラス名が「アヴェンジャー」だなんて。

　これを聞いてびっくりしたのは「バゼット」も同じでした。

　そもそも「アヴェンジャー」なんてクラスは基本的に聖杯戦争には無い。

　けれど、ごくまれにイレギュラー的なクラスが現れることがあるので、
それは理由が付く。でも、問題はもう一つの真名の方。

　「アンリマユ」はペルシャに存在したとある宗教における、神と敵対す
る悪の名前。

　何故、そんな名前をした奴が、ここにこうしてサーヴァントとして召還
されているのか。

　「バゼット」はともかく、私にもさっぱりです。

　でも、アヴェンジャーの話を聞くうちに、何だかそれも納得がいっちゃ
いました。

　そもそも、アヴェンジャー自体はそれほど強いサーヴァントでは無いと
いうこと。

　これは、ついさっき殺される前の戦いで、セイバーにあっさりと倒され
ていたのを「バゼット」が覚えているので納得のいく話です。

　ようするに「アンリマユ」などという名前を持っていても、実際は恐れ
るほど強力で、極悪なサーヴァントではないということ。

　ハッキリ言えば召還する際に、こういうサーヴァントを召還してしまっ
ただけのことだと。

　でも、ここでバゼットはあることに気が付きます。

　それは、前にここで目覚めた時に思ったこと。

　そもそも、自分が召還したサーヴァントは、こんな奴だっただろうか。

　で、ちょっとした回想シーンが入ります。

　バゼットと背中合わせで立っているサーヴァント。

　その姿は・・・蒼い武装を施した長身の男。

　・・・前作プレイ者なら、一目で、誰だか判りますよ、これ。

　でも、そんな回想も、アヴェンジャーの問いかけで吹っ飛びました。

　で、今後の方針について、再び話を進める二人。

　基本的に、アヴェンジャーの力によって、倒されても蘇生出来るという
のは、かなり強力であること。

　だから、まずは情報収集から始めようということで、再び夜の街に出る
二人。

　基本的方針は、あくまでもマスターとサーヴァントの撃退、及び一般人
には手を出さない、ということ。

　これに対しては、アヴェジャーがかなり不満のようですが、渋々なが
らも納得させました。

　そして、街に出てイキナリ戦闘になる二人。

　というのも、街には何処から来たのか判らない「使い魔」のような奴ら
が溢れかえっていたから。

　獣とも魔物ともとれるそれは、一般人を殺しています。

　その様子を見て、バゼットはそういつらの掃討することにしました。

　しかし、この戦闘が凄い。

　ルーン文字を彫り込まれた革手袋を装着し、体術のみで次々と「使い魔」
を葬り去っていくバゼット。

　アヴェンジャーが一匹倒す間に、バゼットは三匹は倒すといったペース。

　その戦いっぷりを見て、アヴェンジャーが「人間凶器」とか呟いてまし
た。

　いや、でも本当に強いよ、この人。

　「葛木先生」と戦わせてみたい感じ。

　そして、その場にいた「使い魔」を全滅させた後、センタービルの屋上に
何か光が見えたとのことで、二人はビルの上に。

　そこからは、街が一望出来ます。

　前回、凛がアーチャーを引き連れてきた場所ですね。

　さて、そこでバゼットは街の様子を観察し、あちこちに「使い魔」がいる
ことを確認。

　その殲滅に乗り出すことに。

　聖杯戦争を行う前に、関係のない人々が意味もなく殺されていくのを黙っ
てみていられないといったところです。

　そんなバゼットを見て「無駄なことを」を呟きつつも、手を貸すアヴェン
ジャー。

　そんな二人の夜の聖杯戦争は、こうやって進んでいきました。

感　想

　さて、「夜の聖杯戦争２」はここまで。

　何だか、おかしなことになってきているこの物語。

　そもそも、アヴェンジャー等というクラスが出てきた時点で、もうまとも
な聖杯戦争ではないことは明らか。

　そして、夜の街に蠢く謎の「使い魔」達。

　昼間といい夜といい、この街に、何かおかしなことが起きていることは確
かです。

　さあ、一体どうなっていくのか。

最後に

　ということで、夜の聖杯戦争２の感想はこの辺で。

　死んでも時間を遡って蘇るアヴェンジャーの能力。

　夜の街で起こる不可解な出来事。

　何がどうなる今回の物語。

　この時点では、まだ何も言えません。

　ちなみに、途中かなり端折ってる部分があります。

　例えば、バゼットがちょっと弱気になったところをアヴェンジャーが励まし
たり、バゼットが気にしている自身の存在意義みたいなことを聞いて、これま
たアヴェンジャーが口上を述べたりとか。

　マスターとサーヴァントは似た者同士になるというけれど、ある意味この二
人は似ているのかもしれませんね。

　さて、この二人の運命やいかに。