感想（子供達のヒーロー）

　奇妙な日常の他、珍事件があったりミニゲームに巻き込まれたり、夜に
なると何だか訳の判らない怪物まで出現するという、プレイしていると、
まさしく何が現実なのか判らない状態に陥ります。

　そんな中で、これまたおかしな日常が今回のこと。

　実は昼間、士郎が街や公園や教会に行ったりすると、その所々でとある
少年に出会います。

　「やあ、こんにちは、お兄さん」と、気軽に声をかけてくるその少年。

　どうやら士郎のことを知っているみたいですけど、士郎には見覚えがあ
りません。ちなみに、プレイしている私にも見覚えがありません。

　そもそも前作を含めて「こんな少年っていましたっけ？」って感じです。

　しかも出会う度に、何か意味深な台詞を残していくので、おそらく聖杯
戦争に関係するんだと思いますが、やっぱり見覚えがありません。

　そんなある日、例によって士郎が街を歩いていた時に、橋のすぐ側にあ
る公園で、他の少年達とバスケで遊んでいるその少年を見つけました。

　その少年の動きが、これまた凄い。

　個人的技量もさることながら、他の少年達に的確に指示を送り、少年同
士のお遊びバスケとは思えないような司令塔っぷりを発揮しているのが士
郎が見ていても判るくらいです。

　その采配ぶりを感心して見ていた士郎ですが、ふいに少年が振り向き、
目が合いました。

　いや、目があったというのは士郎がそう思っただけで、士郎のいる場所
とその少年がバスケをやっている公園とは結構距離があります。

　この距離では、いくら目が良いと言っても、目が合うということは無い
だろうと思っていた士郎ですが、少年は仲間達に何やら話しをしたあと、
まっすぐにこちらへ向かって走ってきます。

　そして「こんにちは、また会いましたね」と礼儀正しく挨拶。

　士郎も、それに礼儀正しく答えますが、やはり見覚えが無いので、ちょ
っと戸惑います。

　そんな士郎の態度を見て取ったのか、「ボクのこと、誰だか判りません
か？」と、ちょっと意地悪そうに問いかけてきます。

　少年は始めた会ったわけじゃなく、前からずっと知っているとのこと。

　う〜〜〜〜ん、と考える士郎。（そして私）

　そんな時、少年がちょっとヒントを。

「きっとボクは、お兄さんからすれば凄く嫌いな人ですよ」と。

　嫌いな奴？

　士郎が嫌いになる奴って誰でしょうね？

　だって、あの慎二でさえも「親友」と呼ぶくらいのお人好しの士郎です
よ？

　正義の味方を目指す士郎が嫌う奴なんているの？

　何てプレイしている私が思っている所へ、士郎が整理していきます。

　まず外見。

　　・髪の毛は金髪。
　　・目は赤い。
　　・何処か品のある感じ。

　ん〜〜〜、私には覚えが無いなぁ。

　ところが士郎には、その気配がある人物のものと似ていると直感。

　そして、今まで出会った場所。

　この公園、柳洞寺、教会等々のことを踏まえて、ある人物の姿を特定し
ました。

　それは一瞬、ほんの一瞬だけ、その少年にそのキャラの面影が重なるん
ですが、ソイツは・・・

　ギルガメッシュ！！！

　まさか、と思っている所に「正解で〜す」と答える少年、改め小ギル。

　うそだろぉ〜〜〜、と思ったのは士郎＆プレイ中の私。

　だって、その姿はどうしたのとツッコミを入れる士郎ですが、ギル君は、
「大人のボクが今の状況に嫌気がさしたみたいで若返りの薬を飲んだ」と
のこと。

　もう、あの男は何でもありですか？（笑）

　まあ、持っていそうですよね、そういうものも。

　いやはや、それにしても、この少年があのギル様とは。

　さすがに驚きを隠せない士郎。（と、私）

　その様子を悟ったのか、ギル君は淡々と答えてくれます。

　大人のボクって嫌われてるんですよねぇとか、何でああいうことしちゃ
うんでしょうねぇとか。

　え〜、本人の口からそういう台詞が出てくるというのはどんなもんでし
ょうか？（笑）

　でも、確かに今のギル君からは、あの金ぴか様の嫌気とか、オーラとか
そんなものが微塵も感じられません。

　そればかりか、別イベントになりますが「セイバーさんは、ボクの好み
じゃないんですよねぇ」とまで言い出す始末。

　おいおい、あなた本当にあのギルかい？

　大人モードと子供モードの差がありすぎるだろ？

　何処でどう成長すれば、この謙虚な少年が、あんな唯我独尊の「この世
界全ての財は我の者」みたいなキャラになるんだか。

　それは、ギル君も不思議に思ってました。（笑）

　まあ、とにかく、街で出会った金髪少年は、雰囲気も性格もまるで違う
けど、間違いなくあの「ギルガメッシュ」だと。

　驚きを隠せない士郎（と私）ですが、そんな士郎を後目に、ギル君はま
た子供達の元へ戻っていき、バスケを始めました。

　何というか、その様は本当に子供達のヒーローといった感じ。

　まあ、ギルのステータスの中にあった、統率力スキルの高さは尋常じゃ
なかったですからね。

　さすが、世界の王となった者です。

　ということで、またまたこんなキャラの登場で日常が過ぎていきます。

　本当に、今回はどうなっていることやら。

　あ、ちなみに別イベントでですが、セイバーが一人で街を見て歩いてい
た時、サッカーを楽しんでいる少年達がいて、その中に一際目立った動き
をする金髪の少年がいたとのこと。

　「世が世であれば、彼は立派な王になったに違いない」なんて、ことを
言い出す始末。

　はい、士郎はとてもソイツの正体を明かす勇気がありませんでした。

　人って、成長過程で変わっていくものなんですね。とほほ・・・

感　想

　今回は、驚きの新事実。

　ギルガメッシュは、子供の頃は良い子だった！

　いや、でも本当に、どういう成長過程だったんでしょうか、この子は。

　謎が謎を呼ぶギルの過去。

　ちなみに、物語中ではこれ以降、まるで触れられませんのであしからず。

　でも、本当に小さいギルは良い子だなぁ。

最後に

　何と言いますか・・・ギルまでこんな状況ですよ。

　いやはや、もう何がどうなっていることやら。

　子供達のヒーローは、今日も子供の姿で街を駆けめぐっています