感想(凛4)


以下、ネタバレが含まれてます。
未プレイの方は、
以下の文章を読まないことをお勧めします。


それぞれの思惑

 さて、今回もいきましょう。

 まず、最初に出てくるのは夢。

 その夢は、このシナリオが始まってから気になっている、セイバーとは
違う英雄の夢。

 人のために尽くして、けれど最後には人に裏切られ一人で死んでいった
英雄の話。

 これって、誰の夢?

 う〜んと、ぜんぜん思い当たらないんですが・・・

 さて、日付が変わり、朝。

 元気元気な藤ねえが、朝から吠えております。

 あの結界によって、入院した生徒もいたというのに、このお方は元気そ
のもの。

 病院の診察では問題無し。むしろ「献血でもしていったら」とか言われ
たとか。(この人、ある意味ではこの物語最強の人間じゃ・・・)

 その後、登校。

 士郎は、キャスターのマスターについて推理します。学校と柳洞寺、両
方に関係のある人物。

 そして、士郎が導き出した答えは一つ。そう、生徒会長である一成君。

 でも、推理しておいて、違うような気がすると思う士郎。

 途中で、凛に出会うと、「一成が怪しい」とか言われて困惑。

 で、士郎がとった行動はというと、昼休みに生徒会室に行き・・・

「何も訊かずに上着を脱げ!」

 士郎。あんた、ストレート過ぎだっての。

 で、結果。令呪の存在は見受けられず。

 え〜と、途中で、腐女子の方々が喜びそうな会話がありましたが、興味
ないのでそれは無視。

 で、士郎は柳洞寺に変わったことが無かったかどうかを聞いてみること
に。すると、見慣れない女が一人いると。

 一成君の話では、兄と仰ぐ宗一郎の連れで、祝言まで部屋を貸し与えて
いるとのこと。

 おやおや・・・何だか怪しいですね、それって。

 おまけに、宗一郎って・・・それ、あの怪しげな雰囲気の教師じゃない
の?

 ますます、怪しい。

 で、選択肢が出たので、突っ込んで聞いてみると・・・バッドエンド直
行便でした。この状況で、この選択肢。きついトラップですねぇ。まあ、
いいんですが。

 さて、その後話は慎二の話になりました。

 慎二は欠席の模様。まあ、あんな奴、どうでもいいんですが。

 と、次のシーンで、問題の慎二の視点へ。

 どうやら慎二、教会へ駆け込んだ様子。

 うんうん、そのまま教会で大人しくしてなさい。と思いきや、何だか言
峰神父に文句たれてます。

 どうも、話を聞いてる限りでは、慎二がマスターになれたのは言峰のお
かげみたいなんですが、その辺はどうなんだろう?

 前回は、自分の家の書物で調べたとか言ってたけど。

 しかしまあ、こいつは相変わらずですな。

 命をかけて戦ったパートナーを罵倒しまくること。

 役に立ったのは「女としてだけ」なんて、最低の極みだな。

 ところが、そんな慎二の言葉を聞いて、言峰が答えます。

 一人、手の空いているサーヴァントがいると・・・

 おいおい、言峰。お前、今度は何を企んでるんだ?

 よりによって、慎二にギルかい。それ、キ印に毒薬だぞ。(笑)

 さて、視点が士郎に戻り、夕食時。

 凛に一成君の報告をして、この日は就寝。

 でまあ、例によって、夢なんですが・・・これって凛の見てる夢?

 だとしたら、アーチャーの過去なのかな?

 う〜ん・・・どうなんでしょ・・・(あまり気にしてないんだけど)

セイバーの敗北

 さて、翌日。学校へ行き、気が付けばお昼に。

 生徒会室で昼食を摂ってる時に、葛木先生がやってきて、一成君と何や
ら親密なお話を。

 気になった士郎が訪ねると、何と葛木先生は三年前から柳洞寺に住んで
いるとのこと。

 えっと・・・それって、もしかして・・・しかも、例の女と葛木先生の
関係まで明らかに・・・

 おいおいおいおいおいおいおいおいお〜〜〜〜い!

 何だか、葛木先生がかなり怪しい(いや見た目もかなり怪しいけど)感
じになってきましたね。

 でも、士郎には葛木先生が魔術師であるかどうか判らない様子。

 で、凛に報告すると「夜勤になるように仕向ける」とか言いました。

 その方法が気にはなりますが、それでどうしようかというと、人気の無
いところでガント弾を打ち込むそうで・・・そうすれば、マスターかどう
か判るからと。

 え〜、凛ちゃん。あなた、闇討ちの天才ですか?(笑)

 前のシナリオでもそうだったけど、物語が進むにつれ、その魔性度がU
Pしてますね。(いやはや、困ったお嬢さんだこと。さすが「赤い悪魔」)

 さて、夜。

 凛・士郎、そしてセイバーを伴い、人気の無い場所で先生を待ち伏せ。

 そして、とうとう、やってきました。

 あ、ここで、一応選択肢が出ますが、士郎が止めても凛は構わずガント
弾を打ちます。まさに、問答無用。

 でも、先生はそれに気が付かず、道を歩いていきます。そして、ガント
弾は、先生の頭部にモロ直撃!

 これは、まずいです。凛ちゃん、よりによって頭を狙わないでもいいで
しょうに。でも、全員が息を飲んだ瞬間・・・

黒いローブに阻まれ、ガント弾が消滅しました。

 そして、現れる黒い影。そう、キャスターです。どうやら、葛木先生は
本当にマスターだったようですね。

 キャスターは隠れてる士郎達に出てこないと、今やったことと同じこと
すると脅しをかけます。

 その時、士郎の脳裏に浮かんだのは、あの柳洞寺での戦い。

 同じ事と言っても、凛のガント弾とキャスターの魔術では格が違うでし
ょう。何しろ、キャスターのは辺り一面を吹き飛ばすくらいに強力なんで
すから。

 それを知っている士郎は、凛が止める間もなく、強化の魔術を施した木
刀を握りしめて一人で出ていくことに。でも、凛も黙っていられずに、一
緒に出てきてしまいました。

 そして、葛木先生にいくつか質問をします。

 もっとも、その側にはキャスターがいて、凄い殺気を放ち、余計なこと
を言ったら殺されそうな状況でした。

 ということで必要最低限、かつ核心に迫る質問をします。そして、得ら
れたことは・・・

 ・葛木先生は、キャスターの操り人形じゃないこと。
 ・葛木先生は、魔術師ではないこと。
 ・葛木先生は、キャスターのやっていることを知らないこと。
  (町中の人から力を集めてること)

 返答する葛木先生の側で、狼狽してるキャスターの様子から、どうやら
全て本当らしいです。あと、その狼狽ぶりから、キャスターの方が葛木先
生に逆らえない感じがしなくもないんだけど。

 ただ、魔術師ではない葛木先生が、何故マスターになれたかが判りませ
ん。でも、それを質問する前に、とんでもない返答が帰ってきました。

 それは、町中の人から力を集めているということを質問した後でした。

「それは間違ったことなのか?」

 葛木先生の言うことには、自分は聖杯戦争に興味は無い。戦うなら勝手
にやればいいし、キャスターがその戦い方を選んだのであれば、別にそれ
を止める理由も無いと。

 勝つためには手段を選ばず。ただし、自分の身に危険が及ぶのであれば
容赦はしないと。

 え〜と・・・あんた、それでも教師か!?

 当然、正義の味方を目指す士郎には理解出来ない思考。ゆえに、戦いに
なります。

 が、そうなると当然、黙っていないのがキャスター。葛木(もう、こい
つは呼び捨てだ!)は、後ろに下がります。

 マスターの許しが出たということで、早速目の前の獲物を料理しようと
いうつもりでしょう。

 でも、その瞬間、物陰に隠れていたセイバーが登場!

 キャスターは咄嗟に攻撃呪文を唱えますが、それは全て無効化。前のシ
ナリオでもお馴染み、キャスターですら驚く抗魔力。

 そして、セイバーの目標はキャスターの後方にいる葛木へ。キャスター
は変わり身の術とか使うから、直接マスターを倒すつもりなのでしょう。
(それとも、葛木の考え方はセイバーも気に入らなかったのかな?)

 とにかく、セイバーはキャスターを無視して葛木に斬りかかりました。

 それは、普通の人間では交わせるはずもない、高速・・・いや、光速と
言ってもいいくらいの一撃。何しろ、セイバーの動きは早いだけでなく、
その剣は視えないんですから。

 でも次の瞬間、セイバー(おそらく士郎や凛)の背筋が凍り付きました。

 葛木の体を真っ二つに切り裂いたと思ったセイバーの剣。でも、その剣
は葛木の体まで届いていませんでした。

 正確には、葛木の肘と膝の間に挟み込まれ、受け止められていると。

 これは、いわゆる・・・日本における武道に古くから伝えられる(多分、
誰でも知っている)素手で、剣(刀)を受け止める秘技。

 多少、形は違えど、その技を用いて、葛木はセイバーの一撃を完全に防
いでいました。

 そして、それによって生じた僅かな隙をついて、葛木はセイバーに攻撃
を始めます。

 それは、葛木の素手による攻撃。しかも、その素手はキャスターの魔術
によって強化されているのか、恐るべき破壊力を秘めて。

 突然のことに虚を突かれたのか、セイバーは防戦一方。何しろ、剣で戦
うセイバーにとって、完全に密着された近接戦闘は圧倒的に不利。

 せめて、その剣を振るうことの出来る間合い。距離にして、1〜2m程
離れなければ、攻撃の手段がありません。

 でも、当然それを判っているのか、葛木は攻撃を止めず、更に間合いを
開けさせてくれません。

 やがて、絶え間なく繰り出される打撃に追いつめられるセイバー。武装
で守られている部分は、ダメージが軽減されるものの、頭だけは無防備な
ので、その頭を葛木は執拗に攻撃してきます。

 そして、それを数発受けて徐々に意識が薄れていくセイバー。

 最後の意地と言わんばかりに、頭部を狙ってきた攻撃に合わせ、剣を振
るいましたが、それも交わされて首もとを鷲づかみにされ、そのまま壁に
向けて思い切り叩きつけられます。

 これで、セイバーは完全に活動停止。死んではいませんが、戦闘不能状
態に陥ってしまいました。

九死に一生

 セイバーが倒されるのを、唖然として見ていた士郎と凛。当たり前と言
えば当たり前ですね。

 葛木は、そんな二人に対して言い放ちます。

 「マスターが後方支援。戦闘はサーヴァントと決めつけるな」と。

 葛木の言う通り、このコンビは明らかにその位置が逆転していますね。

 何しろ、あのセイバーを素手で倒す程の格闘家。本人は、自分のことを
「殺人鬼」とまで言っていましたが、確かにそんな感じです。

 さて、セイバーを倒した葛木は、キャスターに士郎と凛の始末を命令し
ますが、これはキャスターが拒否。何故か、セイバーに向かっていってし
まいます。

 それを、何の疑問も抱かずに受け入れる葛木。その様子を見て、凛が魔
術を使おうとしますが、その詠唱より早く葛木が凛の鳩尾に一撃。

 咄嗟に後退したため、直撃は免れはしたものの、呼吸が出来なくなり苦
しむ凛。詠唱の出来ない魔術師なぞ、普通の人と同じですから、これで凛
も戦闘不能。

 しかし、葛木はそんな凛にトドメを刺そうと更に攻撃を加えようとしま
す。

 それを見て、凛と葛木の間に割ってはいる士郎。

 強化を施した木刀を盾にして、攻撃を防ぎますが、その木刀も僅か一撃
で粉砕され、吹っ飛ばされてしまいます。

 恐るべき、葛木の戦闘能力。もう、これで士郎・凛に勝ち目は無くなっ
てしまいました。

 ですが、例によって士郎は諦めていません。絶望が支配する意識の中、
必死になって生きる為の策を巡らします。

 そして到達したのは、武器があればということ。木刀を強化した程度の
物でなく、もっと精巧に作られた武器を。

 そして士郎は、葛木の次の攻撃が迫り来る中、このシナリオでは初めて
の投影魔術を発動。作り出したのは、あのアーチャーが戦闘時に用いてい
た双剣。

 そう。士郎は、アーチャーの剣を投影し、葛木の攻撃を全て弾き返しま
した。

 それを見て驚いた葛木は、一時戦闘を中止。同時にセイバーも意識を取
り戻したので形勢逆転。

 葛木は、キャスターに撤退命令を下します。状況的に、不利になったと
いうことで。

 というのも、葛木はセイバーに勝ったものの、もう一度戦えば勝機は無
いと読んでいました。それは、葛木の戦闘方法が相手の虚を突くものだか
ら。

 相手の戦法さえ判ってしまえば、セイバーも当然その相手に見合った戦
いをするでしょう。

 しかし、そこまで分析出来るほどの戦闘知識を持つ葛木。一体、何者な
のでしょうか?

 結局、その場からキャスターの転移魔術によって葛木&キャスターは撤
退。三人は、九死に一生を得ました。

急展開か?

 とりあえず、凛シナリオ第四弾はここまで。

 キャスターと葛木の両者の参戦により、今回は混沌としてきた聖杯戦争。

 ここにギルを引き連れた慎二も加わるんですから、これからどうなるこ
とやら・・・

 ちなみに・・・今回もイリヤの出番が・・・(笑)


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