感想(桜5)


以下、ネタバレが含まれてます。
未プレイの方は、
以下の文章を読まないことをお勧めします。


ただ一人の為に・・・

 さて、では今回もいってみましょう。

 前回、桜の暴走で気を失った士郎は、気が付くと教会にいました。どう
やら、あの後運ばれて治療されたみたいです。今回は、随分と世話になる
ことが多いですねぇ。ドラクエか?(おい)

 で、目が覚めた時、側にいたのは凛。でも、すぐに桜のことが気になり、
凛に聞いてみます。

 桜は、とりあえず無事で、言峰が今治療をしているとのこと。う〜ん、
あいつに任せていいんだろうか・・・でも、今はしょうがないですな。

 で、ちょっと凛と話をすると、とんでもない話になりました。それは、

桜は11年前に間桐の家に養子に出された凛の実の妹だということ。

 これは、ちょっとびっくり。だって、まるで似てないし。でも、凛がこ
とあるごとに、桜に対して甘くなるのは、そういうことからだったんです
ね。

 さて、そんな会話の最中に、言峰が戻ってきました。

 桜の容態は、とりあえず安定していると。でも、未だ危険な状態である
ことには変わりがないとのこと。

 ここで、色々と桜の体の状態のことを言峰が説明します。

 桜の体に巣くう蟲のこと。桜の容姿が凛と似ていない理由。そして、今
後、桜がどうなっていくか。

 とりあえず言峰は、蟲を取り除く手術を行うとのことでした。というこ
とで、それが終わるまで凛と士郎は教会の外へ。

 凛は先に何処かに行ってしまったのか姿が見えません。ただ、教会を出
た時、士郎はアーチャーに出会いました。

 そして、アーチャーは何やら士郎に忠告。それは、人々を救うという思
いを秘めた士郎が、その理想を捨てるのかどうかを遠回しに問いただして
いる感じでした。

 で、言うだけ言うと、アーチャーは姿を消します。とりあえず、この場
は訳の判らない士郎。でも、私にはアーチャーの言いたいことがなんとな
く判ってたり・・・だって、このままいくと、士郎は桜の為だけに戦うと
いうことになるから。

 さて、士郎が桜のことを考えながら適当にぶらついていると、例の公園
に辿り着きました。

 そこで、桜のことを考える士郎。

 頭に浮かぶのは、先程あった言峰の説明。

 桜が何故、あのような状態になったのか。それは、間桐の養子に出され
たことによってそうなってしまったと。

 性的虐待。それが、桜の受けてきた魔術の修行の正体でした。

 間桐の魔術特性は吸収。つまり、ありとあらゆる力を吸い取ること。女
として生まれてきた桜は、その修行にはうってつけだったのでしょう。

 毎日毎日、修行という名目で虐待を受け続けた桜。形は違えど、士郎も
自己流で魔術を学んでいるのですから、それがどれほどの苦しみか判りま
す。

 それでも、士郎が知っている桜は、そんなことを微塵も感じさせず、い
つも笑顔でいる普通の女の子でした。その笑顔の影に隠されている闇も知
らずに、自分は何をしていたのかと自己嫌悪に陥る士郎。

 そんな時、士郎の目の前にイリヤが登場。

 でも、桜のことで頭がいっぱいな士郎はイリヤを無視。

 一方、イリヤの方はというと、そんな士郎を見てもめげず、無邪気に付
きまとってきます。

 業を煮やして、今は夜だから、マスター同士戦うんじゃないかと問いか
けても、「士郎はマスターじゃなくなったから戦う必要がない」と言って
まるで動じません。

 そして、とうとう士郎は、イリヤを突き飛ばしちゃいました。

 これはさすがに士郎も悪いと思ったのか、すぐに正気に戻って謝ること
に。でも、そんな士郎にイリヤは優しく接してくれました。それは、士郎
が今にも泣きそうだったから。

 そして、「好きな人の味方をするのは当たり前」と言って士郎を励まし
ます。その言葉に勇気を貰う士郎。

 結局、その後、イリヤに礼をいって、別れました。

 さて、教会に戻ると、どうやら桜の手術が終わった様子。で、凛が驚き
ます。それは、言峰の魔術刻印が無くなっていたから。

 何と言峰は、桜の治療の為に、自分の持っていた魔術刻印を全て使い切
ったとのこと。

 おいおい、そんなことして大丈夫なのか、と思っていたら、どうやら言
峰の刻印は、使えば使うほど減っていくもの。ようするに、ごく普通の魔
術師とは少々異なるみたいです。

 でも、そこまでして桜を救う理由って何なんでしょうね。どうも、この
男は今までの例があるから、イマイチ信用がおけないんですが。

 さて。その後、言峰から桜の容態を聞かされます。

 手術は一応成功。体にある蟲の殆どは取り除けたとのこと。ただし、長
い年月をかけて改良を加えられた桜の体は、その神経まで蟲が入り込んで
いる為、そこまでは除去出来なかったと。

 言峰に出来たことは、取り除ける物だけを取り除いただけ。神経の奥深
く、すでに全身に行き渡った蟲は魔術刻印と同等の力を発揮する状態であ
り、それを取り除くことは言峰でも、ましてやそれを埋め込んだ、あの妖
怪じじいでも不可能だとのこと。

 それを聞いて、愕然とする士郎。

 何しろ、蟲を操るのはあの妖怪じじい。つまり、桜はあの爺様の指先一
つでいつ暴走してもおかしくない状態にあるのですから。

 どうすることも出来ないと思い悩む士郎。そんな士郎を後目に、凛が動
きました。

 それは、桜を殺す為に

 放っておけば、いつこの前みたいな状態になって人を殺すか判らない者
を、野放しにしておくわけにはいかないと。

 それを必死に止める士郎。ここで、凛と士郎が言い合いになりますが、
その時、窓が割れる音と共に、走り去っていく足音が・・・

 実はこの礼拝堂。桜が寝かされている部屋に、会話が筒抜けというとん
でもない欠陥建築だったらしいです。

 で、一部始終を聞いていた桜はそれを聞いて逃げ出したと。
(でも、これって絶対、言峰がわざとやったんだろうなぁ)

 凛は、慌てて桜を追っておきます。勿論、士郎も。でも、言峰が士郎に
だけ声をかけて呼び止め、問いかけました。

 桜の体は蟲に犯され、しばらくすれば理性も全て奪われ暴走し、多くの
命を奪ったあと自滅するだろう。それでも、桜を救うのかと。

 でも、士郎の答えは決まってました。どんなことになっても、桜の味方
だといって。

 そして、雨が降りしきる中、町中を探す士郎。そして、橋の側にある公
園で桜を見つけました。

 でも、士郎が側に近寄ると桜は今まで自分が黙っていたこと全てをぶち
まけて士郎を拒絶。

 自分は士郎に相応しくないとか、自分は汚れているとか、とにかく徹底
的に自虐的になる桜。

 そんな桜を、士郎は優しく抱きしめ、こう言いました。

「俺は、桜だけの正義の味方になる」

 世界の人々を救う。その思いを持った一人の少年。

 その少年が、世界中を敵に廻してでも、たった一人を守りたい。そう心
に決めた瞬間でした。

甘い夜。そして戦いへと・・・

 さて、その後、二人は手と手を取り合い、士郎の家へ帰ることに。

 でも、家に帰った途端、そこに待ちかまえていたのは凛でした。

 待っていれば戻ってくると思っていた。でも、まさか二人揃って戻って
くるとは思わなかったとのこと。

 ここで、凛は再び桜を殺そうとしますが、当然士郎が守ります。

 それならばと、凛は士郎もろとも、桜を殺すつもりでしたが、そこに桜
が割って入りました。

 しかも、「やめて姉さん!」と言って。

 その言葉を聞いて、一瞬だけれど固まる凛。やっぱり、凛も何だかんだ
言って、桜を殺すことには抵抗があるんでしょうね。その後、すぐに元に
戻って殺そうとしましたが・・・

 でも、そんな凛に対して桜が堂々と答えました。

「ライダーのマスターとして戦う」と。

 その言葉を聞いた凛は、この場を去ります。マスター同士の戦いともな
れば、当然ただじゃすみませんからね。

 ただ、その去り際に凛は士郎に一言忠告していきました。

 「犠牲者は、貴方一人に留めなさいよね」と。

 つまり、凛はこれ以上、罪のない人が犠牲にするわけにはいかないとい
うことですね。まあ元々、聖杯戦争自体、そういうルールなわけだし。

 とにかく、これで一応一段落。いつもの平穏な夜が戻ってきました。

 やがて、夜も更けて就寝に時間。でも、何者かの気配を感じて、飛び起
きる士郎。ところが、やってきたのは桜でした。

 モジモジと何か言いたげな態度で、士郎に話しかける桜。

 これは・・・この態度は・・・凛と似てないかい?(笑)

 う〜ん、さすが姉妹。こういうところが似てるんだねぇ。

 さて、ここで18禁シーンへ突入。と言っても、それには理由がありま
した。というのも、桜の体に巣くう蟲は常に桜の魔力を食い続けています。

 そして魔力が無くなったら、その肉体を食い始めると。だから、桜は常
に魔力をいっぱいにしておかなければいけないと。

 ということで、士郎の魔力を貰いにきたと。でも、それは自分の意志で
はなく、そういう風に作られてしまった体だということを付け加えて。

 自然に男を求める体になってしまった桜。この状況で、桜はとうとう我
慢出来なくなったということでしょうか。

 とにかく、このまま一気に突入。(こう書くと、何だかやらしいな)
 しかし、何ですな・・・やっと18禁ゲームっぽくなってきた感じです。
今まで、殆ど熱血ゲームだったからなぁ。

 さて、そんな夜が明けて翌日。多少の目眩を感じながらも士郎は起きて、
居間へ。そこでは、すでに桜が朝食の準備をしていました。

 でも、昨晩のことがあってか、今ひとつ顔を合わせずらい二人。朝食も、
思うように喉を通らない士郎。

 何しろ、顔を見る度に昨晩のことを思い出すんだから始末に終えないで
す。(士郎って意外と純情なんだよなぁ)

 が、食が進まない理由がもう一つありました。それは・・・

桜の傍らに付き添う形でライダーの姿が!(爆)

 そう、例の黒装束にアイマスクという出で立ち。あからさまに、この場
の雰囲気から浮いてます。そんなライダーに対し、何とも思っていない桜
もまた天然全快!

 いやはや、何とも・・・ここまで来て人を笑わせますか?

 しかも、その後、ライダーのアイマスクを取る取らないでまた一悶着。
ライダーの目って、石化の魔眼だけど、どうもそれだけじゃないとのこと。

 じゃあ、他には何があるんだと気になりますが、ここはとにかく桜がも
の凄い勢いで大反対したので終了と。

 しかし、あのライダーまでギャグキャラと化すとは・・・

 さて、朝食後・・・今後の方針について、桜とライダーの三人で話し合
いました。で、色々思案した結果、他のマスターの力を借りるということ
に。

 士郎はイリヤなら力を貸してくれると思っていました。桜やライダーは
少々心配していましたが、士郎はイリヤなら何とか大丈夫だろうというこ
とで話をしにイリヤが住む城へと向かうことに。

 で、早速準備をして、心配をする桜を後目に屋敷を後にしました。その
時、ライダーと士郎の名前の呼び方でまた一発ギャグがありましたが、ま
あそれは割愛と。
(ここはこれで面白かったけどね。ライダーも素はドジっ娘みたいだし)

 ちなみにこの後、桜はライダーに士郎の護衛を命じました。やっぱり、
桜は士郎が戦いに首を突っ込むのを嫌がってるみたいですね。

 それが例え、自分の為にしてくれていることであっても・・・

アインツベルンの森攻防戦

 さて、森に辿り着いた士郎は、以前イリヤに見せて貰った記憶を頼りに
森の中を進みます。ちなみに武器は木刀だけ。まあ、戦いにいくわけです
から、これでも十分でしょう。

 と思ってしばらく進むと、何者かがこちらにやってくる気配が。それを
感じ取り、咄嗟に木刀を構える士郎。

 そして飛び出してきた相手を見て木刀を振り上げた瞬間・・・二人は固
まりました。

 目の前に現れたのは、なんと凛。昨日の今日で、一体何してるんだか、
こいつらは・・・

 さて、凛に話を聞くと、どうやら士郎と同じ事を考えていた様子。でも、
凛にはアインツベルンの城が何処にあるか判らないみたいで難儀していた
とのこと。(一応、地図は持っていたけど古いので信憑性無し)

 ということで、士郎と合流して城を目指すことに。

 でも、途中で凄まじい轟音が聞こえたので、二人はアーチャーを先行さ
せてその場所へ急行。

 そこでは、バーサーカーがアサシンと戦っていました。いや、それだけ
じゃありません。そこには、もう一人、別の者の姿が。

 それは・・・

暗黒聖○士!(お〜い違うぞ〜)

 失礼。でも、また私のストライクゾーンに飛び込む光景が。

 とりあえず経緯を説明すると、城にいたイリヤとバーサーカーの元に、
一足早く臓硯が襲ってきたらしく、しかもあの影のおまけ付きという状況。

 さすがのバーサーカーも、あの影には勝てないと思ったらしく、城から
イリヤを連れて逃亡。でも、途中で追いつかれ戦闘開始、という感じです。

 そして、その戦いの相手なったのが、アサシンと・・・全身真っ黒の甲
冑に身を包んだ、セイバーでした。

 そう、あのキャスターのように、完全に操り人形と化してしまっている
ようです。

 バーサーカーは、アサシンを軽く倒したものの、さすがにセイバーには
勝てず、しかもあの影によって足下から動きを封じられてしまった為、完
全に劣性でした。

 そして、士郎達が辿り着いた時は、すでに遅し。

 バーサーカーは暗黒セイバー(?)のエクスカリバーを直撃されて影の
中に。ちなみに、その影を見た時、士郎は何故か桜の姿をダブらせていま
した。(これ、思いっきり伏線だよなぁ)

 さて、そんな状態ですが、士郎はまずイリヤを助けることを優先。でも、
その目の前にセイバーが立ちふさがり、剣を突きつけます。

 暗黒セイバーは、完全に士郎の知っているセイバーではありません。冷
たい視線を向けて何も語らず、ただイリヤを渡せと目だけが語っていると。

 でも、そうはいかない士郎。何とか、この場から逃げようと思いました
が、その瞬間、セイバーの剣が士郎の首を・・・と思ったら、寸止めで剣
が止まりました。

 そして、後をアサシンに任せて、影の中に消えていくセイバー。う〜ん、
これはどういうことなんでしょうね。

 で、今度はアサシンとの戦闘に。ところが、そうなると形勢逆転。アー
チャーがアサシンの相手をすることによって逃げる隙が出来ました。

 ということで、士郎と凛はイリヤを連れて逃げることに。

 アーチャーは殿でアサシンを遊撃しながら後を着いてきます。当然のこ
とながら、あの影も後を追ってきますが、影の上をアーチャーは平然と通
り抜けます。

 どうやら、あの影は純粋なサーヴァントのみを飲み込むらしく、反英雄
に該当する者は飲み込まないらしいですね。
(つまり、アーチャーは反英雄・・・士郎は未来、そうなるんですね)

 そして、ついにアーチャーはアサシンを撃退。というか、このアサシン
って弱いですねぇ。まあ、元から「暗殺者」なわけだから、正面からの戦
いは向いてないんでしょうけど。(小次郎はそう言う意味では違ったけど)

 さて、アサシンがいなくなったのを見届けて、凛はほっと一息。これで、
当面は安全だから、とか言って足を止めました。

 でも、そんな凛の背後にあの影が!

 凛ちゃん、ここ一番での、大ポカスキル発動。しかし、よりによって、
こんなところで出さなくても。(苦笑)

 結局、アーチャーが凛を突き飛ばしたおかげで事なきを得ましたが、影
から延びた触手がアーチャーの体を直撃。これは物理的な攻撃だったので、
アーチャーは致命傷を負った様子です。

 その後、影は何故か士郎達の方へ向かってきます。急いでイリヤを庇い、
森のくぼみへと飛び込む士郎。(というか、ここは選択肢だけど)

 で、何とか影を交わすことが出来ましたが、その代償に左腕を持ってい
かれました。くぼみへ飛び込んだ時、どうやら左腕だけは地面に上に出て
いたみたいですね。

 そして腕を持っていかれた瞬間、士郎の意識にセイバールートで泥に飲
み込まれた時みたいなイメージが流れ込んできて、そのまま気絶。

 しばらく苦しむことに。ただ、僅かに残っている意識の中、周りにいる
連中の声と姿が、おぼろげですが見聞き出来ました。

 そこには、気絶してるけど五体満足な凛と元気なイリヤ。そして、傷つ
いたアーチャーと、士郎は知らないけど護衛として駆けつけてきたライダ
ーの姿が・・・そこまで確認した後、士郎は完全に気を失いました。

 ちなみに、この時、皆が何を話していたかは・・・まあ、後で判るので
割愛しましょう。

 結局、アーチャーの傷は完全に致命傷だったらしく、ここで退場になり
ました。

その頃・・・

 さて、その頃、衛宮邸でお留守番の桜ですが、何とライダーの視覚を通
して事の一部始終を見ていました。

 そして一人、洗面所で吐いています。それは、自分が願ったことが現実
になったことによる嫌悪感から。

 桜は以前「歩けなくなるくらいの怪我すれば」と願ったことがありまし
たが、それが現実になってしまったことに後悔していました。

 自分は何てことを願ってしまったのかと。

 左腕を無くすという大怪我を負った士郎を気遣い、自分の願いを反省す
る桜でした・・・が。

 その後、桜はこうも思いました。

「これで、もう先輩は戦えない」と。

 そして、その時鏡に映る桜の口元には、笑みが浮かんでいました。

さあ、大変だ

 桜シナリオ第五弾はここまで。

 ギャグまじりだけど、動き出したら今まで以上にとんでもない展開が。

 特に桜!

 この子、シナリオが進むにつれてどんどん醜悪さが増していくんですが。

 あと、あの暗○聖闘士(違うって)と化したセイバーのことも気になる
し。

 いやぁ、恐ろしい。この後、どうなっちゃうんでしょうか。

 ということで、まだまだ先は長そうです。


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