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謎の結界！？
さて「Fate」プロローグの三日目です。
この日が終わると、ついに本編へと突入します。ということで、いよい
よ冒頭であった、セイバーの登場でしょう。
といっても、この日も視点は凛のまま。アーチャーを召還し、二日目の
朝です。
いつも通り、学校に行こうとする凛に「安易に外に出るのは危険だ」と
言って、学校に行くのをやめるように諭すアーチャー。
確かに戦いが始まれば、いつ何処で襲われるか判りませんからね。アー
チャーの言うことはもっともでしょう。ところが、凛は全然耳もかしませ
ん。
と言っても、凛は何の理由もなく行動しているわけではなく、事前に敵
になるであろう魔術師のことを調査していたらしく、その上で学校は安全
と判断している様子。
で、学校には確かに魔術師がいるけれど、その人物は実力が低い為に聖
杯戦争へ出てくる程の力は持っていないとのこと。
う〜ん、この辺は何だか、ぬかりが無いって感じですね。
何事も事前に調査、準備をしているから、学校でも優等生で通ってるん
でしょう。（ただ、凛も自覚しているけど、ここ一番という勝負所で大ポ
カをやらかす癖もあるんですがね。例えば、アーチャー召還のこととか）
さて、そんなこんなで、学校へ意気揚々と登校する凛。当然のことなが
ら、護衛の為にアーチャーは霊体になって後に着いていきます。
ところが、学校に着いた途端に、凛の考えは一気に崩れ去っちゃいまし
た。
何と、学校に得体の知れない結界が張られていました。その原因を突き
止めようとして、調査する凛とアーチャー。
放課後、人気の無い屋上でその大本となる場所を見つけだしました。
どうやらこの結界、作動すると学校内にいる人全員の命に関わるほど危
険なものらしく、このまま放置しておけばそれこそとんでもないことにな
ると。
しかも、凛やアーチャーの力を持ってしても、作動することを先延ばし
にすることしか出来ず、完全に抹消することは出来ないとのこと。
う〜ん、確かにこれはやっかいですね。
とりあえず、凛は臨時処置として、その先延ばしを行おうとした時でし
た。
何者かが、二人に話しかけてきました。
それは、蒼い装束に身をまとった男。
・・・事前の情報で、この男が何者なのかはは知っています。サーバン
トの一人。ランサー（槍兵）です。
で、このランサー。いきなり凛を消しにかかります。もう殺る気まんま
んです。
けれど、凛もいち早くそれを察知してランサーの攻撃をかわします。と
いうか、殆ど条件反射みたいなもので、唯一逃げることの出来る方向へと
移動しただけ。
で、更に魔術を行使して屋上から一気に飛び降りました。
というのも、サーヴァント相手に、いくら魔術師とはいえ、普通の人間は
太刀打ちなどできるはずもありません。
また、戦いが始まれば当然のことながら、魔術師、またはサーヴァント同
士の戦いになります。
しかし、学校の屋上という狭い場所では、凛の魔術、また自身のサーバ
ントであるアーチャーの力を十分に発揮できないという判断からでした。
この辺りを一瞬にして判断し、一気に自分達が戦うのにもっとも有利な
場所まで駆け抜ける判断力と行動力は凄いですね。何しろ、つい一瞬前ま
で、殺されかけたわけですから。
しかし、屋上から飛び降り、魔術を使い重力制御まで行い、更に走る速
度まで上げて校庭という、自分たちの戦闘に有利な場所にたどり着いた時、
ランサーは、すでに凛達のすぐ真後ろで臨戦態勢を整えていました。
凛の言葉では、そこに辿り着くまで僅か７秒ほど。数百メートルの移動
をです。オリンピックなら「世界新記録」です。（関係ないだろ）
ここで、凛は改めてサーヴァントという存在の恐ろしさを思い知るわけで
すが、とりあえずそのことは後回しにして、アーチャーを呼び出します。
そして、目の前に姿を現すアーチャー。ランサーと対峙するその後ろ姿
は、こちらも、既に臨戦態勢でしょう。
ランサーは、目の前に現れた赤い外套の男をアーチャーと見破り、余裕
の笑みで、「弓を出せ」とか言ってきます。
まあ、こういう状況で、アーチャー（弓兵）とランサー（槍兵）のどち
らが有利かと問われれば、明らかにランサーでしょう。
アーチャーは弓兵。言ってみれば、「遠距離攻撃」を得意とするわけで
すから、いくら自分たちに有利な広い場所とはいえ、この状態は明らかに
不利です。
にも関わらず、凛の前に立ちふさがり、ランサーの挑発にも微動だにせ
ず、その姿を凝視するアーチャー。この時、凛は気が付きました。アーチ
ャーは自分の命令を待っていると。
サーヴァントとはいえ、言ってみれば使い魔。主の命がなければ、動かな
いということでしょう。
そして凛は、アーチャーに命令をします。
「あなたの力を見せて貰う」と。
すると、今まで微動だにしなかったアーチャーがついに動きました。し
かも、その片手には、いつ取り出したのか判らない短剣を握りしめて。
って、おいちょっと待て。短剣！？
あんた、アーチャーじゃなかったの？
何でいきなり短剣なんか握りしめてるんだよ。
ランサーもアーチャーが短剣を握りしめてる姿を見て、あきれ顔で攻撃
を開始しました。
サーヴァント同士の戦い
で、この攻防ですが・・・凄いの一言。
何が凄いって、ランサーの繰り出す槍の軌跡から、アーチャーの繰り出
す短剣の軌跡という画面エフェクトの切り替え。
物語に没頭したいところですが、私は思わずこの画面演出に見入ってし
まいました。（おいおい）
次々と切り替わる画面。ランサーの攻撃。アーチャーの防御。そして、
互いの戦闘中における表情に至るまで、まさに戦闘中というのを見事に表
現した画面演出でした。
さて、いつまでもそれに没頭していてもしょうがないので、先を進めま
す。
え〜、一言で言えば、やはりアーチャーとランサーの戦いはランサー優
勢で進みました。
そもそも、弓兵であるアーチャーが槍兵であるランサーに接近戦を挑ん
で勝てるわけないでしょう。
戦いがはじまって、すぐにランサーはアーチャーの短剣をはじき飛ばし
てしまいました。
ところが、これで勝負ありと思った矢先、休むことなく繰り出されるラ
ンサーの槍が何かによって弾かれます。
これには、さすがにランサーも驚いた様子。何しろ、つい今し方、弾き
飛ばしたはずの短剣が、再びアーチャーの手に握られていたからです。し
かも両手に。
その姿を見て、再び攻撃を開始するランサー。その攻撃を、両手に握っ
た短剣を用い、隙あらば攻撃に出ようとするアーチャー。
ちなみに凛はというと・・・そんな両者の戦いに見惚れていました。
（いや、でもこれは見惚れるでしょう）
槍と短剣という、尽きることのない凄まじい攻防。辺りに響く金属音。
そして、一歩も譲らない両者の戦い。これで見惚れないというのが無理と
いうものです。（って思うのは私だけ？）
さて、そんな中、両者の戦いはランサーが徐々に押され始めました。何
しろ、ランサーはことあるごとに、アーチャーの短剣を弾き飛ばしますが、
その度にアーチャーの手には短剣が湧き出てきます。
ようするに、弾いても弾いても、つねにアーチャーの手には短剣がある
と。これでは、さすがにランサーも気が気ではないでしょう。
じりじりと、間合いを詰められるランサー。槍の間合いは、剣よりも長
いですが、逆に密着されると弱いという弱点を持っているので、このまま
ではまずいと思ったのでしょう。
ついにランサーは、戦いを中断し、一気に後退をして間合いを取り直し
ました。そして、アーチャーを睨み付けるランサー。その眼孔は、怒りで
震えてる様子。
一方、アーチャーはというと余裕の笑み。ここで、ランサーの怒りとア
ーチャーの笑みの理由は凛も気が付いたようです。
要するに、ランサーは自分の戦い（槍による攻撃）を仕掛け、一方アー
チャーはというと、本来であれば自分の領域ではない接近戦を行い、ラン
サーの攻撃を防ぎきった。言ってみれば、アーチャーは自分の戦いをして
ない状況。そして、その奇妙な状況に、ランサーが危機感を感じて戦闘を
中断したと。
そりゃ、ランサーは怒り狂うだろうし、アーチャーは笑うでしょう。私
だってそう思います。
で、ここで、ランサーはアーチャーが何者なのかを問いただします。両
刀遣いの弓兵。そんな英雄は、ランサーも知らないらしいです。
（私も知りませんが・・・）
しかし、その問いに反論するかのように、アーチャーはランサーのこと
を語り始めます。
どうやら、アーチャーはランサーが何処の英雄なのか気が付いた様子。
ですが、アーチャーが全てを語る前に、ランサーが再び槍を構えました。
しかも、それまでとは違う、圧倒的な魔力の発動を纏って。
この時、凛は悟りました。次のランサーの攻撃は、今までのものとは違
う。もし、攻撃が繰り出されれば、間違いなくアーチャーは倒されると。
凛がここまで直感するほどの魔力を、ランサーはその槍に込めています。
一方、アーチャーはというと、それを知りつつも受けて立つ構え。戦い
に身を投じた者であれば、この状況で引くわけにはいかないのでしょう。
しかし、その緊張がピークに達した時でした。
ランサーが何者かの気配に気が付き、その者の後を追いかけていきまし
た。
そして本編へ
ということで、とりあえずここで戦いは終了。凛は、アーチャーが無事
だったのと、サーヴァント同士の戦いを見たことにより、ちょっとだけ放心
状態。
ですが、すぐに気を取り直します。
それは今し方、ランサーが後を追っていった者のこと。
どうやら、聖杯戦争は人知れず行われる為、目撃者は消される運命にあ
るとのことです。
のほほんと一休みしている場合じゃありません。（いや、アーチャーも
休んでたんですが）
急いでランサーの後を追う凛とアーチャー。しかし、校舎の中で見つけ
たその姿は、時すでに遅し。
ランサーによって心臓を貫かれた一人の男子生徒の姿。って、これって、
主人公の「衛宮士郎」じゃないの？
だって、このプロローグもかなり終盤に差し掛かってるだろうから、一
番初めのシーンから繋がる条件としてはそれしかないような・・・
で、その状況を見た凛は・・・父親の形見であるペンダントを取り出し
て治療しちゃいました。
しかし、凛はいいのかな。こんなことして？
十数年分の魔力を込めた宝石を、こんなことに使って？
（いや人の命を救うのに「こんなこと」はないだろうけど）
で、何とか息を吹き返したことを確認して、凛は一人家路へ。ちなみに、
アーチャーはというと、凛の命令でランサーを追いかけていきました。
さて、家に着いてしばらくすると、アーチャーも戻ってきました。で、
結局ランサーには逃げられてしまい、ランサーのマスターは判らずじまい。
しょうがないと思ってる凛に、アーチャーはさっき治療に使ったペンダ
ントを渡します。
凛は、もういらなくなったので校舎に置いてきたんですが、どうやらア
ーチャーはわざわざ取りに戻ったらしいですね。
ただその時に、「もう忘れるな・・・」とかいう、例によって殺し文句
としか思えない言葉を発しました。
この男、女の扱い上手いんじゃないの？
凛も、思わずその言葉に酔いしれちゃったりしてるし。
でも、そこでふいに凛はあることに気が付きました。
もし、ランサーがさっき治療した相手のことに気が付いたら？
何故、凛がそう思ったかは判りませんが、凛はすぐにアーチャーを引き
連れて彼の自宅へ。
せっかく生き返らせたのに、また殺されたら意味がないですからねぇ。
そして、その自宅前にたどり着いた時、屋敷の中から眩い光が発せられ、
少し遅れて逃げていくランサーの姿が・・・
更に遅れて、今度はもう一人、何者かが姿を現しました。
その者は、凛達の姿を見るや、いきなり襲いかかってきます。
で、咄嗟に凛をかばったアーチャーは、何も出来ないまま斬られてしま
い、凛は令呪を使ってアーチャーを強制退去させました。
そして、即座に宝石を取り出し、魔力で練り上げた弾丸をその相手に打
ち込みます。ところが、その相手はその弾丸を何もすることなく霧散させ
てしまいました。
凛の説明からすると、とてつもなく強力な抗魔力が施されていると。
つまり、凛では手も足も出ないということですね。
思わず、その場にへたり込む凛。
アーチャーは一瞬で倒され、自分の魔力が通用しない相手。その相手は、
自分へ殺気向けて目の前にたたずんでいます。
その時、雲間に隠れていた月が顔を出し、その姿を映し出しました。
そこに現れたのは・・・そう、全サーヴァント中最強と言われ、凛が召還
しようとしていた剣の英霊「セイバー」。
その姿を見て、凛は悟りました。今の自分には何も出来ないことを。
そして、ここで自分の命が尽きるのだということを・・・
そう思いながら画面がフェードアウト・・・そして・・・
オープニング！
いやぁ、結構長かったですね、ここまで。
ずっと凛の視点で続いていたプロローグ、ランサーとアーチャーの戦い
から、セイバー登場まで。
そして、それが終わると同時に流れるオープニング。
各ヒロインから、まだ登場してない謎の人物に至るまで・・・って、こ
の映像は某イベントとか、オフィシャルページとかで事前に見ていたので
知っていたんですが。（笑）
ということで、長い長いプロローグがようやく終了。
次回から、いよいよ本編へと突入です。
さて、どのような物語が待ち受けていることやら・・・
（画面演出とかも楽しみです）
ちなみに、私はこの時点で、もうこの作品は
「名作！」
という位置付けをしてしまいました。（早いなぁ、おい）
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