はい、今回も前置きは省略。
ギルを撤退させた士郎とセイバー。しかし、傷を負った士郎は当然意識
不明。その時、またセイバーの夢を見ました。
それは、またまた生前のセイバーの過去。セイバーが破滅へと導かれる
元となった戦いの夢。
その夢を見終わった後、目が覚めました。その傍らには、セイバーの姿
が。
どうやら、看病をしてくれていたらしいですが、ギルに真っ二つにされ
た体は、例の自然治癒能力ですっかり元通りに。
もっとも、まだ十分には動けない様子。ただ、ここでセイバーは、士郎
の治癒能力の謎を語ってくれます。それは、士郎の体には、かつてセイバ
ー自身が持っていた宝具、エクスカリバーの鞘である「アヴァロン」（全
て遠き理想郷）が埋め込まれていると。
エクスカリバーの鞘。それは、あらゆるものを遮断し、持ち主を不死と
させる宝具。そんなものが、何故士郎の体に埋め込まれているのか？
それは、養父である「切嗣」が、１０年前の大惨事の時、士郎を助ける
為に使ったのだろうと推測します。
１０年前。セイバー召還の為に鞘を持っていた「切嗣」は、大惨事の中、
傷を負った小さな子供だった士郎にそれを与えて傷を癒した。
そして、その鞘は士郎の中で眠り続け、セイバー召還のきっかけになっ
たと。
偶然では無く、全ては必然。セイバーと士郎は、出会うべくして出会っ
たということになります。
しかし、そんな裏設定があったなんてねぇ・・・驚きです。
さて、そんな話を終えて、今度はセイバーのことを話し出す士郎。
今まで、他人の為に笑うことしか出来なかったセイバーに、もう元の、
少女としてのセイバーに戻っていいはずだと言い、抱きしめちゃいます。
もっとも、セイバーが頑固者ですから、当然のようにそんな言葉は受け
入れません。
でも、実際は心の何処かではそのことを思っていたのでしょう。
その後は、士郎のなすがまま・・・まあ、例によって１８禁シーンへと
突入です。
あくまでも、「戦いの為に、魔力を補充する」という名目でセイバーは
士郎を受け入れると言いますが、まるで抵抗する素振りもなく、自分から
進んで士郎を受け入れるセイバーは、それまでと殆ど別人でしょう。
そして、壮絶な戦いの後に訪れた、二人だけの甘い夜が過ぎ去っていき
ました。
さて、朝になり、体も元に戻った士郎。セイバーはまだ就寝中です。余
程、昨晩は盛り上がったのでしょうか？（こらこら）
で、起きてきた士郎は昨晩のことを思い出します。それは、ギルガメッ
シュのこと。
現状では、あいつを倒す術が無い以上、何とか作戦を考えなきゃいけま
せん。でも、まるで良い案が浮かばないところに、あることを思い出しま
した。
それは、教会の「言峰神父」のこと。
８人目のサーヴァントが現れた事について、調査をすると言っていたの
で、何か情報が無いかと思い、士郎は一人教会へ。
しかし、教会には誰もいませんでした。仕方なく、奥の方まで入り込む
士郎。そんな時、とてつもない不快感に取り憑かれます。
そして見つけた地下室。下に降りると、そこには異様な光景が広がって
ました。
何か棺のような物に入れられ、体のあちこちが切断されていたり、溶解
している人。いや、既にそれは人と呼べるようなものではありません。
でも、それらはちゃんと生きています。だから、まだ人なのでしょう。
そして、士郎はその人達の顔に見覚えがありました。
そんな時、背後から呼び止められる士郎。
現れたのは、「言峰神父」。
そして、彼は説明を始めます。
この棺に入っているのは、１０年前に大惨事で生き残った子供達。この
教会の孤児院にいた子供達だと。
士郎は運良く「切嗣」に拾われましたが、もしそうでなければ士郎も同
じ運命を辿っていただろうと。
当然、何故そんなことをと思うのと同時に、目の前の神父に危険を感じ
た士郎は、少し距離をとって対峙しましたが、その時背後からある衝撃が。
下を見てみると、自分の体から見覚えのある赤い槍が。どうやら、背後
から貫かれた様子。
そして、その槍の持ち主と言えば・・・
言峰は言います。「彼が、私のサーヴァントだ」と。
振り返った先にいたのは、槍の英霊「ランサー」。どうやら、この神父
は、監督役という仮面を被りつつも、実はマスターの一人だったと。
監督役ともなれば、聖杯戦争の情報は常に入ってくる訳ですから、言っ
てみればこちらの行動が筒抜け状態になっていたも同然でしょう。
いやはや、何ともずるい奴です。
さて、ここで一端場面は衛宮家へ。ようやく目が覚めたセイバーは士郎
がいないことに気が付き、家の中を探します。
その時、凛が来て「イリヤの看病」を手伝って欲しいとのこと。
どうも、イリヤはあのギルに出会ってから寝込んでるみたいですね。で
も、そんな時に凛の口からとんでもない言葉が。
それは、「ランサーのマスターが判った」ということでした。
教会では大変なことになっているのに、と思ったら、凛が探り当てたの
はランサーの、元のマスターのことでした。
凛が探り当てた時は、すでにマスターは死体となり、令呪のある腕が切
り取られていたと。
で、凛の推測によると、「その犯人はギルガメッシュのマスターだろう」
とのこと。
このことを知ったセイバーは、士郎が心配になり探すことに。
凛は、教会に行ったのではないのかと言うので、セイバーは一路教会へ。
（しかし、ここのシーン。凛がかなり勘がいいけど、どういうこと？）
さて、場面は再び教会へ。意識朦朧としている士郎に、言峰が話しかけ
ます。それは１０年前の大惨事のこと。
もし、１０年前の出来事をやり直せるとしたら・・・と。これは明らか
に士郎の心に揺さぶりをかけているんでしょうね。
言峰は、望むなら士郎に聖杯を与えるとまで言います。しかし、士郎は
それを拒絶しました。
死んでいった人達はたくさんいる。でも、その悲しみを乗り越えて来た
人達も沢山いる。それを全て無かったことにしたら、その思いそのものは
一体何処に行ってしまうのかと。
士郎がそんなことを言っている時、セイバーが姿を現しました。そして、
セイバーにも同じことを問いかけます。
しかし、悩みに悩んだ挙げ句、セイバーが出した結論は、士郎と同じこ
とでした。
それを聞いて、「お前達はつまらない」と言う言峰。
そして、同時に姿を現す、黄金の英雄。
その姿を見て、驚く士郎とセイバー。ちなみにランサーも驚いてました。
現れたのは、もうこれまでの流れで判りきってますよね。
そう、かの英雄王「ギルガメッシュ」。そして、そのマスターは言峰。
１０年前から、ずっと存在し続けているのは、先ほどの子供達の力を吸
収しながら生きていたと。
いやはや、何とも奇怪な連中です。
それを聞いて、またまた驚く士郎とセイバー。一方、ランサーはという
と何も聞かされていなかったことに憤慨しています。
さて、言峰はセイバーと士郎を、ここで殺すということです。でも、そ
の後、とんでもないことを口にしました。
それは、１０年前の大惨事は、言峰自身が望んだものだと。言峰の願い。
それは、「この場所から人がいなくなればいい」と。
更に、聖杯の正体までも暴露。聖杯とは、その名とは裏腹に、必ずしも
聖なる物ではなく、その願いを叶える為に何かを破壊して願いを叶える物
だと。
富を望む者がいれば、他者を潰して願った者を潤す。そういうものだと。
更に更に、言峰はランサーのマスターを殺した理由について、「ランサ
ーのマスターは魔術教会から派遣されてきた者」。
だから、聖杯の正体に気が付かれると困るからだと。
しかし、こいつは何て野郎でしょうか。黒幕も黒幕。真っ黒の黒幕です。
そして、ランサーとギルガメッシュにセイバーと士郎の始末を任せて、
一人その場を去っていく言峰。
いくらセイバーが強いとはいえ、二人のサーヴァントを同時に相手出来
るほどの力は無いでしょう。いや、セイバーが本調子ならともかく、今の
セイバーでは無理な話。
ここは、逃げるのが得策と考えますが、状況が状況だけに逃げられるか
どうか・・・
そんな時、ランサーとギルが動きました。でも、何故かランサーの槍が
ギルの剣に弾かれます。
「手元がくるった」と言うランサー。でも、その挙動が明らかに不審で
す。そして、ギルも何やら不審な動き。
と思っているうちに、ランサーの槍はギルへ。ギルの剣はランサーへと。
驚いているのは、士郎とセイバー。そんな二人に、目の前の二人が話を
始めます。
まずランサー。どうも、ランサーは元から言峰に不信感を持っていた様
子。まあ、自分のマスターを殺された挙げ句に、仕方なくサーヴァントと
して使えることになったんですから、不信感もあるでしょう。
しかも、言峰はランサーにギルのことを教えていなかったのがトドメに
なったみたいです。
ということで、これ以上あの神父の言うことを聞くのはごめんだと。
一方、ギルはというと・・・セイバーに求婚中であるため、言峰の命令
は聞けないと。（笑）
まあ、ギルとしては、セイバーを殺すわけにはいきませんよね。何しろ、
１０年も待ってたんですから。
ということで、利害（？）一致。意外な場外乱闘。ランサーＶＳギルと
いう戦いが始まろうとしていました。
でも、そこへセイバーの言葉。ランサーでは、ギルには勝てないと。
（私もそう思います）
でも、ランサーはまるで聞く耳を持たず、さっさと逃げろと言います。
例え、勝てなくても戦う。ランサーは、英雄の誇りを持っているようで
すね。
セイバーは迷いましたが、ランサーに一声かけてその場から士郎を連れ
て退却しました。
さて、帰り道。セイバーは歩くのも辛そうな士郎に魔力を注ぎ込みます。
いや、実際には士郎の体にある鞘に。
そうすることで、体の回復が早くなると。さすが、聖剣の鞘の持ち主。
その特性もよく判っています。
そして、話は１０年前のことに。何故、「切嗣」は自分に聖杯を破壊さ
せたのか。それは、聖杯の正体に気が付いたから。そして、セイバーの願
いを知っていたからこそ、聖杯を破壊させた。何故なら、聖杯が手に入っ
ても、セイバーの願いは叶えられなかったから。
これで、セイバーの「切嗣」への誤解は解けました。
セイバーと士郎が、ようやく家に着いた時、家の雰囲気がおかしいこと
に気が付きます。
そして、家の中に入ってみると・・・滅茶苦茶になった居間と・・・血
まみれで倒れている「凛」の姿。もう、犯人は判りきってますよね。
凛は士郎に謝ります。「イリヤを守れなかった」と。それを士郎は、し
ょうがないと言ってなだめます。何しろ、凛にとって言峰は魔術の師匠み
たいなものですから、きっと不意打ちだったのだろうと。
さて、問題は何故「イリヤ」が連れ去られたのか。それは、「イリヤ」
が今回の聖杯だと凛は言います。
「イリヤ」は、元々普通の人間では無く、魔術回路を人間にしたような
存在らしいです。（何だか凄いなぁ、それ・・・）
さて、問題は言峰の行き先ですが、凛は「柳洞寺」だろうと言います。
それを士郎に伝えた上で、凛は問いかけます。士郎では、言峰に敵わな
い。それでも戦うのかと。
はい、ここで選択肢なんですが、当然戦いますよ。（私は）
すると、凛は一振りの短剣を士郎に渡します。それは、「アゾット剣」
と呼ばれる儀式用の剣。威力はそれほどでもないけれど、凛は暇があれば
この剣に魔力を注ぎ込んでいたらしく、切り札として使えるとのことです。
そして、全てを伝え終えて安心したのか、凛は静かに目を閉じました。
・・・大イビキをかきながら。（笑）
一瞬、死んだかと思いましたが、どうやら治療は自分でしていたらしく
本当にただ眠っただけみたいです。
一応、看病をしつつ、体の回復と最後の戦いに備える士郎とセイバー。
日が暮れ、最後の決戦まで後少し。この時間をどう過ごすのか・・・こ
こで選択肢がありますが、一度タイガー道場に行きました。もう一度、戻
ってやり直します。
戦いの方針としては、セイバーがギルと、士郎は言峰と対峙することに。
でも、セイバーがギルに勝てるかというとそれは疑問。ならばと、士郎
はセイバーに自分の体に埋め込まれている鞘を返すことを提案しました。
エクスカリバーの鞘。持ち主を不老不死にする宝具。これがあれば、お
そらくギルにも勝てるだろうと。
でも、そんなことをすれば、今まで士郎の体を守ってきた自然治癒の力
が無くなります。それを心配するセイバーですが、普通の人間はそういう
ものだという士郎の言葉にセイバーは納得しました。
そして、鞘をセイバーへと返還する士郎。体の中で、粉々に砕け散って
いた鞘は、完全な形でセイバーの元へと戻りました。
そして、戦闘準備を整えた二人は、決戦の地へ赴きます。