さて、凛が家に下宿するようになり、更にセイバーも側にいることにな
った士郎。これで毎朝、桜が来て藤ねえが来てと、何ともお約束なハーレ
ム状態となった衛宮家。
その割には、何だか凛やセイバーにいいように遊ばれてるのがせめても
の救いか？（って、何が救い？）
まあ、それはさておき、そんな状況で大変なことが起きまくった夜が明
けました。
で、朝起きて朝食の準備をしてると、凛も起きてきました。が・・・何
だか、ふよふよと幽霊のように漂ってますけど・・・
どうやら、凛は朝に弱いらしいです。（目つき怖いし）
顔を洗えば目が覚めると言って、洗面所に行きました。ところが、少し
経って家の呼び鈴が鳴りました。
そう、桜がいつもの通りやってきたのです。朝食を作りに。
凛が誰か来たことを士郎に告げますが、すでに朝食の準備を自ら行って
いる士郎は適当に答えます・・・が、ちょっと考えるうちにとんでもない
ことに気が付きました。
そう、桜と凛がはち合わせしたらどうなるか！？
急いで玄関に行くものの、時既に遅し。
凛は、どことなくトゲのある言い方で桜に話しかけます。って、何でこ
んなにトゲのある言い方するかなぁ。
一方、それを黙って聞いている桜。
おそらく凛は、戦いになるであろう、この家から関係者以外を遠ざける
つもりだったんでしょうけど・・・それは見事に失敗。
桜が、今まで見せたことのない強気の表情で、家に上がってきて朝食の
手伝いをし始めました。
いや、まあ、これは何というか・・・ヤキモチ？
それほど、桜は士郎のことが好きなんでしょうねぇ。
しかし、昨夜から士郎はロクでもないことばかり起こってますな。
さて、その後、今度は藤ねえがやってきました。何の疑問も抱かず、い
つも通りに振る舞う藤ねえ。その時、ふと凛がいることに気が付きます。
何故、遠坂さんがいるのかと、食事をしながらのほほんと問いかけるふ
じ姉に対し、士郎ものほほんと今日からうちに下宿することになったと答
えます。
で、その言葉を聞いて、やっぱりのほほんと味噌汁を飲み干した途端。
下宿って何よ士郎ーーーー！！！！
背後に虎を交えての大絶叫！
いやはや、私は爆笑です（笑）。その後の展開といい、凛によって簡単
に説得されてしまうところといい、とにかく笑わせて頂きました。桜の時
とは、まるで違いますね。
さて、その後、凛と桜、美人二人と揃っての登校。何て羨ま（以下略）
途中、桜の兄である慎二が出てきましたが、凛に圧倒されて逃げていき
ました。いやはや、凛って何だかんだ言って凄いねぇ。
（これで優等生で通ってるのが、イマイチ判らないんですが）
さてさて、教室に着くと今度は、生徒会長の一成君が登場。凛とは相性
が悪いという一成君は、士郎と一緒にいる姿を見て狼狽。（ここも笑）
というか、朝から笑いを振りまきすぎだろ、おい。
そうこうするうちに、休み時間。凛との待ち合わせ場所に行って、学校
に張られている結界について説明を受け驚く士郎。
やっとギャグパートから抜けましたかね。
で、学校に他にも魔術師がいるということを知らされますが、凛が事前
に調べていた魔術師は関係なく、別の相手だとのこと。
（ちなみに、事前に調べた相手は、まだ未熟者で聖杯戦争に出られるほど
ではないとのことですが・・・じゃあ士郎はどうなんでしょうか？）
ちなみに学校に張られてる結界は、プロローグで説明のあった通り、一
度動き出したら、かなり危険なものなので、士郎としても放っておけるは
ずがありません。
結界が作動する前に、その魔術師を捜し出す必要があると。でも、現状
では、何も情報が無いので家に帰りました。
で、ちょっとセイバーとお話をしてる所に、桜が帰ってきました。急い
で隠れるセイバー。
（そう、まだセイバーがこの家にいることは知らされてないんですよね）
さて、そうこうするうちに夕食となり、帰ってきた藤ねえも交えての食
事。それは、今朝と違ってとても和やかな食事風景です。
でも、その時、ふと士郎はセイバーのことが気になってしまいます。
今、一人で部屋に隠れているセイバー。この和やかな雰囲気を、自分た
ちだけが味わっているのに、不快感を感じる士郎。
そう思うと、突然部屋に行って、セイバーを連れて来ちゃいました。
突然、新たな下宿人を紹介され、白黒になって固まる藤ねえと桜。
そんなのダメーーーー！
とまあ、再び大絶叫の藤ねえ。ちなみに、桜もこの時叫びかけましたが、
藤ねえの絶叫に掻き消されてしまいました。（不憫だなぁ、桜も）
さて、今回はさすがに藤ねえも納得いかないのか、士郎の言葉に耳も貸
しません。
そうこうするうちにセイバーの「士郎を守る」という言葉がきっかけで、
士郎を守るのは、自分だと豪語し、藤ねえは剣の勝負をセイバーに申し込
みます。
え〜、まだギャグパート続くんですねぇ。まあ、面白いからいいんです
が。しかし、セイバー相手に剣の勝負とは・・・でも、藤ねえも剣道では
かなりの腕前らしいので、だからこそ勝負したんでしょうね。
で、道場に連れて行き、勝負開始となったんですが、結果は・・・
藤ねえ、完敗（笑）
いやまあ、勝てるわけないですよね。だって、「セイバー」（剣使い）
の名を冠してるわけですから、いくら藤ねえが強くてもねぇ・・・
その後、まるで駄々っ子のように泣きわめく藤ねえをなだめるセイバー。
これにて、一件落着と。でも、何も言わない桜が怖いです。
（朝の一件もあるからねぇ）
ちなみに、凛からは、「心の贅肉」とか言われました。
いえ、言わんとしてることは判るんですが、凄い例えだな、おい。
次の日になり、朝食（藤ねえは、欠席。よほど、前日の件がショックだ
ったか？）を桜と凛の二人で摂る士郎。
ふとテレビで、ガス漏れ事故のことをやっていました。それを見て、凛
は、学校に結界を張っているマスターとは別の奴の仕業だと言っています。
というか、これだけで判るんですかね？
いや、多分これは士郎が未熟だから判らないだけなんだろうけど。
で、再び学校に行き、昼休みに何か手がかりは無いかと学校内を探索し
ていると、一人の生徒が話しかけてきました。
話しかけてきたのは、桜の兄「慎二」です。
まあ、またいけ好かない、小物野郎が出てきやがったと思っていたんで
すが、何だか雰囲気が違います。
ひょっとしてコイツ・・・とか私が思っていると、慎二は自分から口を
開きました。
凛のことを出し・・・
「マスター同士、手を組んだ方が効率が良いものね」と。
つまりそれは・・・
慎二もマスターってことかい！？
といいつつも、まあ私は何となくそうなるんじゃないかなと思ってまし
たけど。
で、授業返上で慎二の家に連れて行く慎二。というか、危険だと思わな
いのか士郎は？
そして、通された部屋で紹介される慎二のサーヴァント。
それは・・・「ライダー」。（騎兵）
どうやら、慎二の家は凛の家と並ぶ魔術の名門。ところが、時の流れと
共に魔術回路（ようするに魔術の力みたいなもの）が一般人並にまで低下
してしまったとのこと。
でも、聖杯戦争については家にある文献で知っていたと。
更に、学校に結界を張っているのは自分ではなく、別のマスターだとも
言いました。
・・・でも、本当か、それ？ って私は疑いましたけど。
で、話を聞いていくうちに、マスターの一人が「柳洞寺」というお寺に
陣取っているとのこと。
柳洞寺と言えば、確か生徒会長の一成君のお家では・・・う〜ん、まさ
か、一成君もマスターになるんかいな？
とか言ってると、帰り道で一成君とばったり。
それとなく話を聞き出すと、どうやら最近一人の美女が寺に現れ、「祝
言」までの間、部屋を貸しているとのこと。
う〜ん、じゃあ、その美女がマスターですか？
この辺、情報だらけで頭がこんがらがってきますね。
さて、情報が氾濫しだした中、夕食を終えて凛とセイバーだけになると、
士郎は慎二から聞いた話を二人に告げました。
慎二の件は、さすがに凛も驚いた様子。すでに一般人並となった慎二の
家が、まさか聖杯戦争に関わってくるとは思ってなかったんでしょうね。
しかし、柳洞寺にいるマスターの話になった時、それまで黙っていたセ
イバーが口を開き、「こちらから攻め込む」と言い出しました。
ちなみに凛は「アーチャー」がまだ使い物にならないので静観とのこと。
で、ここで戦うかどうかの選択肢が出てくるんですが、戦いに行ったら
タイガー道場に直行でした。
しょうがないので、戦わないと選ぶと・・・セイバーは勝手に戦いに行
ってしまいました。
しかし、何というか、セイバーは猪突猛進タイプですな。
凛が戦わない理由はアーチャーの件以外に、相手の情報がまるで判らな
いことも含まれていました。情報戦ってのは、戦いの基本ですからね。
でも、そんなの無視して戦いにおもむくセイバー。
家で、のんびりと休んでいる士郎達をおいて、柳洞寺の階段を駆け上が
っていきます。（しかし、敵陣に向けて真っ正面から単騎で乗り込むって
のは、無謀じゃないだろうか？）
しかし、その勢いも門の手前まで。何故なら、そこに立ちふさがる者が
いたから。
そいつは、日本刀を持った侍姿の男。
しかも・・・
「アサシン（暗殺者）のサーヴァント、佐々木小次郎」
と、自ら名乗りました！
サーヴァントにとって、その名前を知られるのは、手の内を知られること
に繋がるので、本来であれば名前は名乗らないのが普通。
しかし、この「小次郎」に至っては自ら名乗りました。さすがに侍。潔
いというか・・・それとも、セイバーをこの場で倒す自信があるからなの
か。
しかし、アレですな。「小次郎」とくれば、当然のことながら、あの技
が来るんでしょうね。
そうこうするうちに、両者は刃を交えることになります。
剣の英霊であるセイバーと、アサシンとはいえ日本では名だたる剣豪の
中でもトップクラスに位置する「佐々木小次郎」の激突。
その勝敗は！？