感想（觀興寺六花シナリオ）

　さてさて、次なるヒロインはこの作品のムードメーカー＆ギャグ担当。

　いつも明るく、何処にでもいる女の子といった感じの「觀興寺六花」ちゃんです。

　でまあ、外見も内面も、もう普通の女の子にしか見えません。
　おしゃべりが大好きだし、楽しいことも好きだし、勉強嫌いだしとまあ、
その辺りにいる女子高生そのものといった感じ。

　おまけに、年がら年中何か食べてる割には体重を気にしてたり、胸の大き
さを気にしてたりと、本当に見ていて楽しいキャラ。

　しかし、彼女の操るのは剣ではなく、槍。

　「寶藏院流槍術」、十文字槍という特殊な槍の使い手です。

　腕前も中々のもので、最初の幻想世界での戦いではサブキャラに敗れます
が、ちゃんと修行をして強くなる努力をするところが凄い。

　でも、そういった影の努力が霞むくらい、普段のおちゃらけぶりが凄い。

　このメーカーのお約束であるショックを受けたときの「ガーン！」のＣＧ
は、今回はこの娘だけの独壇場ですからね。

　でまあ、例によって主人公に惚れるのはお約束。

　でも、それを中々言い出せないというもどかしさ。ある意味、「小夜音」
と対極に位置するキャラとなっているんでしょう。

感　想

　とにかく、最初からうるさい。（笑）

　いや〜〜、ムードメーカーだけど、それにしても「やかまし過ぎ」な感じ
がしなくもないんですが。

　いえ、楽しいからいいんですけど。（どっちだよ）

　さて、そんな彼女のシナリオですが、実は主人公と同じで初回の実験で負
けたんですよね。しかも、負けたのはこの二人だけ。（もう一組は引き分け）

　なので、二人揃って修行に励むことになります。

　で、途中の共通シナリオは他のシナリオと同じ。ただし、お祭りに行った
りデートしたりと楽しい部分はちゃんと残してありますねぇ。

　でも、それだけで終わらないのがこの物語。

　見えざる敵が、なんと他の仲間を洗脳！

　６人のうち３人が洗脳されてしまい、このままもしその３人が勝利すれば、
システムを逆利用されて世界が滅ぶことになると。

　しかし、それはそれ。

　修行をきっちり積んだ３人は、見事に相手に勝利し、洗脳もしっかり解け
ました。

　だけど、限界ギリギリの戦いを演じた「六花」だけが、仮想世界に残され
たままに。

　でも、仮想世界で眠り続ける彼女に、ある日大好きな「おじいちゃん」が
現れ、彼女に目を覚ますように言いました。

　そして、目覚める「六花」。

　そこは数年後の世界。「六花」が眠っている間に、数年が経ってしまって
いたんですね。

　救われた世界で主人公は看護士となって眠り続ける「六花」の看病をし続
け、そしてついに目を覚ましたと。

　でも、その直接の要因となったのが、夢に出てきた「おじいちゃん」の死。

　どうやら、大切な孫を救うために、最後の最後に「おじいちゃん」が彼女
を元の世界に戻してくれたようです。

　いわゆる家族愛ですね。

　そして、体もすっかり大人になった「六花」は主人公と幸せに暮らすこと
になるのでした。

最後に

　このシナリオは、ギャグ満載で楽しいの一言。でも、ちょっと戦いの部分
で、他のシナリオと比べるとイマイチなところがいくつか。

　というのも、槍の使い手なので、もう少しその修行や戦いの場で盛り上げ
てくれるのかと思ったのに、修行なんてシューティングゲームしただけでし
たから。（笑）

　まあ、その分、ギャグ面で力が入ってましたけどね。

　最後の、数年後に目覚めるってのは好みによるかもしれません。

　とりあえず、目覚めたあとは幸せになるんでしょう。

　色々と気にしていたこともなくなりましたし。

　あ、でも、体重は気にした方がいいぞ〜〜〜〜。（笑）