感想(疋田伊織シナリオ)


以下、ネタバレが含まれてます。
未プレイの方は、
以下の文章を読まないことをお勧めします。


感情表現が下手な先輩

 さてさて、次なるヒロインはやってきました私の一押し。(笑)

 無表情・無感動娘・「疋田伊織」」です。

 美しい黒髪に、女の子にしてはちょっと大きい身長。

 そして、その外見と無口のために近寄りがたさをかもし出しつつも、実は
女の子っぽいところもある、そりゃ可愛い人です、はい。

 実は両親から放任されていたため、人として大切な何かを学べなかったと
いう悲しい過去もあったりするのが、余計に私をひきつけます。

 さて、そんな彼女の剣術は・・・何だか凄い剣を振り回してるんですけど。

 古代ローマで罪人の首を切り落とすために使ったといわれる処刑刀、その
名も「エグゼキューター」ですって。

 切っ先の無いそれは、「刺す」ことはなく、ただ「切り落とすため」に存
在するとんでもない代物。

 下手に普通の刀で受け止めたりしたら、刀ごと折れるのは必須ですね。

 で、こんな凄い刀を振り回す彼女の流派はというと、「二天一流」。

 うお!

 「宮本武蔵」だよ〜〜〜〜。

 そうか〜〜、そういえば、武蔵も小次郎との戦いで、船の櫂を使ってたよ
ね。あれと似たような感じか。

 まあ、とにかく、普段は無口だけど、戦いになるとそんなとてつもない剣
を振り回す彼女。

 正直、凄いの一言ですよ〜〜。

 でも・・・彼女には重大な秘密が隠されているのでした。

感 想

 感情に乏しい彼女が、主人公と触れ合ううちに、徐々にその感情を見せて
くるという「王道」の展開が楽しくてしょうがなかったです。

 あと仮想空間での戦闘も凄い。

 「エグゼキューター」を八の字に振り回して、相手に付け入る隙を与えさ
せない戦法なんて、普通ありえないですから。

 そんな彼女だけど、物語が進むに連れて、体にある変化が。

 実は他のシナリオでもそうだったんですが、彼女は敵である「蕃神」と呼
ばれる者の種族の一つの混血。

 その血が、敵の出現と同時に目覚め始め、物語後半はその血との戦いにな
ります。

 世界を救う思いはともかく、主人公への思いを支えに、精神力でその血の
呼びかけに抗いながら戦う彼女。

 その姿が、涙を誘いますよ。

 そして、敵に奪われた仮想システムを破壊するために、最後は主人公を庇
って致命傷を・・・

 システムを破壊したことにより、その中にいた敵もまとめて倒すことが出
来たので世界は救われることになったけど、その側には「伊織」の亡骸が。

 実に、悲しいエンドでした。

 って、これ「BADエンド」だ〜!(エンドリストに書いてあった)

 ちゃんとしたエンドがあるんだよね、ね!?

 こんな悲しい終わり方無いよ〜〜〜。

最後に

 無表情の「伊織」が徐々にデレてくる展開は、もう楽しいの一言。

 それだけに、ラストの殉死が悲しくて悲しくて。

 「エグゼキューター」を破壊されて、せっかく見せてくれた「二刀流」も、
殆ど見せ場無く終わっちゃったしさ。

 でも、彼女が生き残るエンドもあるから、まだ大丈夫。

 きっと、そちらでは幸せになるのだ〜〜〜〜〜。


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